ECMからジョン・サーマン4年ぶりの新作『Words Unspoken』
ジョン・サーマンの『The Brass Project』(ECM1478, 2019) 以来4年ぶりの新作がECMからリリースされた。ジョン・サーマン (ss,bs, b-cl) 、ロブ・ルフト (g UK)、ロブ・ウエアリング (vib US)、トーマス・ストレーネン (ds) によるカルテット。サーマンと ロブ・ウエアリングは共にオスロ住まいで、サーマンの『Invisible Threads』(ECM2588, 2018) 以来2度目の共演。ルフトとストレーネンとは初共演。
初共演とはいいながら、カルテットは文字通り「言葉で語り合う必要がない」ほど、音楽的にスムーズに展開、まとまりを見せたという」。サーマンの力強いメロディックなテーマと即興的な想像力に刺激され、あらゆる議論が音楽の中で展開されているという。録音は、2022年12月、オスロ・レインボウ・スタジオ。このカルテットは、4月17日にヘルシンキ、18日にタンペレ、5月7日にスタヴァンゲルのMaijazzフェスティバルで演奏する予定。
サーマンは1944年デヴォンの生まれ。1962年以来ジャズを演奏、ロンドン音楽大学ではクラリネットを専攻、サックスは夜間のジャズ演奏用だったという。ECM初登場は、1976年バール・フィリップスの『Mountainscapes』、以来多重録音によるソロ演奏に新境地を開いた。