Monthly Editorial
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#14 姜泰煥という異能
Einen Moment bitte! 横井一江, Monthly Editorial, No. 257 2019年8月31日 — 横井一江
『姜泰煥+高田みどり/永遠の刹那』(NoBusiness Records)がリリースされた。1995年の姜泰煥と高田みどりとのデュオのライヴ録音である。今年4月来日時に姜泰煥の演奏を観ているだけに、90年代半ばの彼の姿を懐かしく思い起こしながら聴いた。
Features
Reviews
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#2043 『.es (Takayuki Hashimoto & sara) / Vessel of Catastrophe』
『ドットエス(橋本孝之&サラ)/ カタストロフの器』CD/DVD Disks, No. 273 2021年1月02日 — 剛田武
抽象と具象、無意識と有意識、無為と有為、Catastrophe(崩壊)とCreation(創造)。ジャクソン・ポロックが導くドットエスの表現行為はまさしく「アクション・インプロヴァイジング・ミュージック(行為としての即興音楽)」と呼ぶのが相応しい。
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#2042 『Takayuki Hashimoto / CHAT ME』
『橋本孝之 / チャット・ミー』CD/DVD Disks, No. 273 2021年1月02日 — 剛田武
ポップスの世界では、一人きりの寝室で宅録によって作った音楽を「ベッドルーム・ポップ」と呼ぶが、『CHAT ME』はいわば「ベッドルーム・インプロヴィゼーション」と呼べるだろう。
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#2030 『福盛進也/アナザー・ストーリー 月・花』『Shinya Fukumori / Another Story – Moon – Flower』
CD/DVD Disks 2020年12月05日 — 神野秀雄
ECMからデビューしミュンヘンを拠点に活躍するドラマー福盛進也が設立した新レーベルnagaluの1枚目となる2枚組アルバム。藤本一馬、林正樹、佐藤浩一をはじめ個性的なアーティストが集結し、新しい物語が動き始めた。
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#1631 『中村 真トリオ/RUBY』
CD/DVD Disks, No. 257 2019年8月31日 — 悠雅彦
即興演奏の奥義を極めようとするかのような中村のチャレンジ精神とその楽しさと生きがいを聴くものに伝えようとする若さを失わない演奏に脱帽した新作。
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#1630 『CP Unit / Riding Photon Time』
CD/DVD Disks, No. 257 2019年8月31日 — 剛田武
ピッツィオコスたちが、享楽的なコールマンや、エモすぎるアイラーや、理知に支配されたブラクストンよりも、神秘的なコルトレーンの世界に無意識のうちに近づいていることを意味している。
Column
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河村写真事務所 #001「高田みどり|姜泰煥」
河村写真事務所, No. 257 2019年8月31日 — 河村宏一
河村宏一アーカイヴ・シリーズの第1回は、新譜『永遠の刹那』リリースを機に1995年撮影の高田みどりと姜泰煥。
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ある音楽プロデューサーの軌跡 # 50「追悼 望月由美さんを偲んで」
ある音楽プロデューサーの軌跡 稲岡邦弥, No. 257 2019年8月31日 — 稲岡邦彌
今年10月には望月由美さんゆかりの「阿佐ヶ谷ジャズストリート」で、渋谷毅のエッセンシャル・エリントンが「エリントン生誕120周年」を祝うコンサートを行うという。
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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #46 John Coltrane <Blue World>
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説, No. 257 2019年8月31日 — ヒロ ホンシュク
昨年の『Both Directions at Once: The Lost Album』に続き『Blue World』というコルトレーンの未発表アルバムがこの9月27日にリリースされることになった。これは発掘盤ではなく、映画のサウンドトラックのためのセッションがアルバム化されたものだ。コルトレーンとしては前例のない、昔のレパートリーを再びスタジオ録音するという意味で、彼と彼のカルテットの進化の証明が提示された。今回はマッコイの驚異的なコンピング(伴奏)にも焦点を当ててみた。
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ジャズ・ア・ラ・モード#25. ソニー・ロリンズのレッド
Jazz à la Mode 竹村洋子, No. 257 2019年8月31日 — 竹村洋子
ソニー・ロリンズとマイルス・デイヴィスのレッドは特にヒップだ。
Concert/Live Report
Interviews
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Interview #199 ヴォーカリスト「海原純子」
Interviews, No. 260 2019年11月30日 — 稲岡邦彌
いくらバッシングされようとまた音楽をスタートさせようとしたのが(復活の)きっかけといえばきっかけです。
及川公生の聴きどころチェック
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#639 『藤井郷子ピアノ・ソロ/葉月』
『Satoko Fujii Piano-solo / Hazuki』及川公生の聴きどころチェック, No. 273 2021年1月02日 — 及川公生
響きの余韻が重厚で、内部奏法の音色も忠実度が高い
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#638 『キース・ジャレット/ブダペスト・コンサート』
『Keith Jarrett / Budapest Concert』及川公生の聴きどころチェック, No. 273 2021年1月02日 — 及川公生
物理的な至近距離での音響を聴かせるものではなく、最前列での鑑賞を再現すべく自然さを感じる。