Reviews on This Issue
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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #109 Aaron Parks & Little Big<Flyways>
Aaron Parksの斬新なバンド、Little Bigの三作目が発表された。パークスの変拍子を変拍子と感じさせない作品と演奏スタイルや、彼の特殊なヴォイシングは相変わらずエキサイティングだ。彼の練習法や作曲過程などを交えて彼の特殊な世界の解説を試みた。
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#2360 『Keith Jarrett / The Old Country~More From the Dear Head Inn』
本アルバムを聴くことが「キース・ジャレットにとってピアノとは何か」を全てのキース・ファンが問い直してみる機会となることを期待したい。
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#2359 『キース・ジャレット、ゲイリー・ピーコック、ポール・モチアン/ジ・オールド・カントリー』『Keith Jarrett, Gary Peacock & Paul Motian / The Old Country』
キースとポールが16年ぶりに共演、それはジャック・ディジョネットの代役としてだが、逆に、菊地雅章やポール・ブレイらをサポートしてきたゲイリー&ポールのコンビに、キースが参加したと視点を変えるとそのサウンドは興味深く、重要な一期一会であったことが見えてくる。
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#2358 『シナプス/エレクトリック・シナプス』
試合と演劇の中間にある「オルタナティヴ・ロック」。
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#2357 『山口コーイチトリオ / アフレリ』
山口コーイチの演奏はどのような形態であれ普通ではない。本盤において、かれの視線の先には大きな船ではなくメンバーとの交感自体がありそうに思える。
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#2359『Norma Winstone/Outpost of Dreams』
『ノーマ・ウィンストン/ アウトポスト・オブ・ドリームス』ノーマ・ウィンストンがECMから6年ぶりのアルバムリリース。デュオを組むキット・ダウンズもやはりECMでの活躍が近年目覚しいピアニストだ。
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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #108 Ryan Keberle & Catharsis<Throwback Moves>
NYCのファースト・コール・トロンボーン奏者であるライアン・ケバリーのグループ、カタルシスの新譜が発表された。あちらこちらにお楽しみ満載のこのアルバム、どの曲を取り上げるか悩んだほどだ。言葉で説明しきれないこのアルバムの面白さの解説を試みた。
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#137 佐藤英輔著『越境するギタリストと現代ジャズ進化論』
ギタリストを中心に据えながら、卓越した知識と洞察力で、これまでになかった視点からジャズ全体を考察していく「現代ジャズ進化論」。
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#136 木村行成著『青森のジャズな人々〜占領軍兵士から始まり台湾とトランスローカルにつながるライフストーリー』
彼ら偉大なるアマチュアの活躍こそ、地方都市でジャズというマイナー音楽を一般に知らしめ、世界的なミュージシャンに新天地を提供したのである。
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#135 村上巨樹著『ミャンマーCDディスクガイド〜古典音楽からEDMまで』
近年、来訪者と情報が増加しているミャンマーの文化的側面を、耳から知ることをおすすめしたい。
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#2355 『建畠晢×17人の美術家×sara(.es) / 詩人と美術家とピアニスト』
『Akira Tatehata×17 artists×sara(.es) / The Poet, The Artist and The Pianist』「SENSES COMPLEX-五感を超えて、感覚が交差・拡散する地点」というギャラリーノマルのコンセプトの具現化に違いない。
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#2354 『山猫トリオ / 闇を駆け抜ける猫たち Running through the darkness』
庄子勝治、植川縁というふたりの対照的なサックス奏者が古いブッシャーのサックスを吹き、即興音楽のソロイストとは異なる独自性をもつ照内央晴がピアノを弾く。録音が山猫軒独特の気配をとらえていることも特筆すべき点である。
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#2353 『カラパルーシャ・モーリス・マッキンタイア / Rivbea Live! Series, Volume 1』
音が人である以上、本盤に収められた演奏だけが最上のものだと言うことはできない。だが、この音も聴くべきである。
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#2352 『橋本眞由己/風のささやき』
天と繋がる歌声がある。まるで遠い時空の彼方から響き、いまを生きる者にそっと語りかけるような。
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#2351『よしだゆうこクインテット(DAZZ DAZZ) / Blue Glow』
『Blue Glow』は、関西拠点のピアニスト、よしだゆうこ率いるクインテットDAZZ DAZZのデビュー盤。彼女の透徹した美意識がアルバムの隅々にまで感じられる。