#1282『Protean Reality (Chris Pitsiokos, Noah Punkt, Philipp Scholz) / Protean Reality』
Clean Feed 358; Portugal) |
Chris Pitsiokos (as)
Noah Punkt (el-b)
Philipp Scholz (ds, perc)
1. torturer’s horse
2. green water
3. calmly on
Recorded on January 8th, 2015 in Leipzig, Germany
Recorded, mixed and mastered by Noah Punkt
Produced by Chris Pitsiokos, Noah Punkt and Philipp S
殺(や)られたければ、すぐ聴くことだ!
クリス・ピッツィオコス(as)、ノア・プンクト(e-b)、フィリップ・ショルツ(Ds)のトリオによるアルバム。ダウンタウンの若きサックス奏者クリス・ピッツィオコスにとって2015年は多忙な年だった。クリスは6組に近いバンドを率い、ジョー・モリス、ダニエル・レヴィン、ウィーゼル・ウォルター、スティーヴ・スウェル、ドゥレ・ホセヴァールらと共演してきた。僕らの多くはピッツィオコスがパレット/サウンドを進化させながらぐんぐん成長するさまを目撃してきた。『Protean Reality』は、ふたりの素晴らしいオーストリア・ミュージシャンと組んだ彼の新しいトリオだが、オーストリア組は聴いたことがなかった。このアルバムは1年前の短いツアー期間中(2015年1月)にドイツのスタジオで録音されたもので、3曲の長尺演奏が収録されている。<Torturer’s Horse>はゆっくり始まり、徐々にテンポと強烈さを増していく。素早く歯ごたえのあるインタープレイが交わされるが、流れは絶え間なく、アイディアは想像を超える。リズム・チームの有機的なインターアクションが、ふたりが長い共演期間を築いてきたのではという錯覚を起こさせる。時に応じて何度も強力な爆発が起きる。絞りが効き的が定まり興奮を催す。1曲目には素晴らしいシンバル・ワークとエレキベースによる電子的なサウンド、マルチ・フォニックで小刻みに断続的なサックスが綾なす素晴らしいセクションがある。時にリズム・チームだけで展開できる場面でも彼らは心に残る素晴らしい仕事をしている。サックスがリードするトリオ演奏としては近来まれに見る出来栄えだ。殺(や)られたければ、すぐ聴くことだ!(ブルース・リー・ギャランター/NYC「ダウンタウン・ミュージック・ギャラリー」オーナー)
*http://www.downtownmusicgallery.com/Main/news/Newsletter-2016-01-22.html
No. 215、Bruce Lee Gallanter ブルース・リー・ギャランター