#2080 『高樹レイ/LIVE!! in Jazz 2004』

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text by Keizo Takada 高田敬三

a Taste of Jazz AJOJ2103 ¥2.700+tax(3/19発売)

高樹レイ (vo)
久保田浩 (p)
池田芳夫 (b)
古地克成 (ds)

1. On Green Dolphin Street
2. I Thought About You
3.Angel Eyes
4. L-O-V-E
5. Fools Rush In
6. Love for Sale
7. Here’s That Rainy Day
8. The Shadow of Your Smile
9. Too Close For Comfort
10. Tennessee Waltz
11. All of Me

録音:2004年3月19日 ブルーノート福岡にてライヴ収録


ジャズ・シンガーには、個性というものが大切だが、高樹レイは、一聴してすぐ「これは高樹レイだ」と分かる独自のものを待った個性味のあるシンガーだ。そんな彼女は、2015年にギターの中牟礼貞則、2016年にピアノの伊藤志宏、2018年のフレットレス・ベースの織原良次とそれぞれデュオで歌う大胆な企画の「Duo One」、「Duo Two」、「Duo Three」というアルバムを発表して以来、新作の発表はなかった。コロナ禍で仕事もなくなって自宅に居ることが多くなり、17年間保存していた思い出のテープを聞き直してみて、これをCDに残したいと思ったという。福岡ブルーノートを満員にした2004年3月19日と20日の二日間のコンサートは、今では考えられない快挙だった。当時、評論家の故岩浪洋三さんも福岡まで来てレヴューを書いてくれたという。

CDには、第一日目のファースト・ステージの模様が収められている。彼女は、広い会場ではことのほか映えるシンガーで、満員の聴衆を前にそれぞれの楽器とのデュオなども交え、バラード、アップテンポと取り混ぜて、これぞ高樹レイという自信にみちたパワー全開の舞台を華々しく展開する。声も良く出ている。北九州出身の久保田浩 (p)、ベテラン、池田芳夫 (b)、宮崎出身の古地克成 (ds) の伴奏陣も素晴らしく乗っている。彼女の絶好調の時期のノーカットの貴重なドキュメンタリーだ。コロナ禍でライブにも思うように接しられない今日この頃、家でボリュームを上げて楽しむには、最適なアルバムだろう。


高田敬三
東京都出身。早大卒。膨大なコレクションとともにジャズ・ヴォーカル通として内外に知られ、音楽紙誌に執筆。高田馬場 introにて「ボーカルを楽しむ会」主宰。

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