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及川公生の聴きどころチェックNo. 223

#310 『Andrew Cyrille Quartet / The Declaration of Musical Independence』

ECM2430

Andrew Cyrille (drums, percussion)
Bill Frisell (guitar)
Richard Teitelbaum (synthesizer, piano)
Ben Street (double-bass)

1. Coltrane Time
2. Kaddish
3. Sanctuary
4. Say…
5. Dazzling (Perchordally yours)
6. Herky Jerky
7. Begin
8. Manfred
9. Song for Andrew no.1

Recorded July 2014 at Brooklyn Recording
Engineer: Rick Kwan
Mixing engineer: Rick Kwan
Produced by Sun Chung

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ギターの音色と深々としたベース(ピックアップ)のドスの効いた低音が、絵画を見ている様を想像する。ノイズを含んだエフェクトが謎。空間処理が素晴らしくギターの造り出す遠景にノイズ系サウンドが溶け込む。

トラック5。パーカッションが左側から何かをひっくり返したようなサウンド展開で物語る。突然、ギター他エフェクトされた音響軍団がセンター領域に展開。また別の曲では、良質のアコースティック・ベースに突然覆い被さるピアノ、キーボード、エレキギターの鋭い音色に驚嘆。淡々とリズムを造り出しスネアーの音色変化に演出を求めて音楽を展開。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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