#340『松田美緒/エーラ』

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「及川公生の聴きどころチェック」今月の9枚

CorePort RPOL-10005 ¥2,800 (+税)

 

01.ティラ
(Thira) by Mio Matsuda
※エーゲ海、サントリーニ島(ティラ島)の、かつて火山で滅びた島へのオマージュ。

02.エラ・キ・エスィ
(Ela Ki Esy) by Elias Georgakis / Dionisis Georgakis
※イオニア海をテーマにしたレフカダ島を歌った曲。

3.望郷のキス
(Bejo de Sodade) by Beleza
※ファドやブラジル/アフリカ音楽が混ざり合った
カーボ・ヴェルデの音楽「モルナ」。アナ・フィルミーノ(vo)が参加。

04.バトゥック
(Batuku) by Orlando Pantera
※カーボ・ヴェルデ諸島サンティアゴ島の歌。
故オルランド・パンテーラ作。

05.きまぐれ
(Cabeça de vento) by Linhares Barbosa/Armando Machado
※アルマンド・マシャードのファド名曲。

06.花嫁と海
(La Galana y El Mar) Trad.
※セファルディの民謡。山口亮志によるギター・ソロ。

07.真珠のモレノ~バルカン・ヴァージョン
(Moreno De Perola~Balkan Version) by Mio Matsuda
※クレオール賛歌、セルフ・カヴァーのバルカン半島ヴァージョン。
セファルディ民謡が挿入されている。

08.別離 ~海~
(Apoxairetismos) by Kostas Mountakis
※地中海最大の島、クレタ島のリラ奏者コスタス・ムンダキス作。

09.アンジョ / マナ
(Andjo/Mana) by Trad;Adapted by Jadranka
※旧ユーゴ出身(サラエボ)で内戦により日本に来て活躍していた歌手ヤドランカ (2016年没)に捧げたカヴァー曲。マケドニア民謡、ブラジル北東部音楽とのメドレー。ヤドランカもレコーディングした曲。

10.サイコー
(Saiko) by Gregório Gonçalves; Mio Matsuda
※カーボ・ヴェルデに伝わる漁師歌。1960年代、日本のマグロ漁船が遠洋漁業でこの地に来た時、「サイコー」という言葉が面白くきこえて当時作られた曲。現地の大物歌手ダニー・シルヴァが参加。

11.紀元前ギリシャ シキロスの墓碑より
(Seikilos) Trad.
~生きているうちは 喜びに輝け 何事も嘆くことなかれ 一生は短く 時は奪うものだから~

■2016年5月アテネ録音 (M-1, 2, 6, 7, 8, 11)
■2016年6月リスボン録音 (M-3, 4, 10)
■2017年1月東京 録音 (M-5, 9)

M-1, 2, 6, 7, 8, 11
Recorded by Anastasios C. Katsaris at Stargazer Audio (Athens, May 2016)
山口亮志 Ryoji Yamaguchi : Guitar, 12 string guitar
ヨルゴス・パヒス Giorgos Pachis : Bouzouki
ヨルゴス・コツィニス Giorgos Kotsinis : Clarinet
スピロス・ザンベリス Spyros Zambelis : Lyra

M-3, 4, 10
Recorded by Elton Souza at Bobs Rec.(Lisbon, June 2016)
山口亮志 Ryoji Yamaguchi : 12 string guitar, bouzouki
アデリート・ポンテス Aderito Pontes : Guitar
ゼー・アントニオ Zé Antonio : Cavaquinho
ルシオ・ヴィエイラ Lucio Vieira : Bass, Shaker
アナ・フィルミーノ Ana Firmino : Vocal
ダニー・シルヴァ Dany Silva : Vocal

M-5, 9
Recorded by Shinya Matsushita at Studio Dedé (Tokyo, January 2017)
山口亮志 Ryoji Yamaguchi : Guitar, Synthsizer guitar

Produced by Mio Matsuda
Co-produced by Ryoji Yamaguchi
Mastered by Akihito Yoshikawa (STUDIO Dedé)
Mixed by Anastasios C. Katsaris, Akihito Yoshikawa
Photos by Shoko Koizumi, Atsushi Kosai,Ryuichi Hirakawa,Ryoji Yamaguchi, Mio Matsuda,
Art Director & Designer : Keisuke Unosawa (Venus Spring)
Label Director : Yohji Takagi (CORE PORT)

 

超絶 優秀録音。ボーカルのオーバーダビング手法が紡ぎ出す音場感は、まさに天空。声の肉質感と、マイクの捉えたエフェクト効果を見事に使い分けた録音。バックのギター他弦楽器の極めて鋭いエッジの音像とサウンドは、どこまでも透明感に満ちている。そして低音域にひそむ唸りの充実感。録音技術と括れないサウンドは、エンジニアの感覚の中に当然の如く潜んでいる。これが当たり前なのではないか。自分だけが驚いている感覚に陥るのだ。いわゆる現地録音を強く意識させられる驚愕サウンドなのだ。ギリシャ、ポルトガル、東京録音。

及川公生

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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