#383『Komitas:Seven Songs / Lusine Grigoryan』
「及川公生の聞きどころチェック」今月の7本
ECM2514
Lusine Grigoryan piano
Komitas Piano Compositions
1-7 Seven Songs
8 Msho Shoror
9-15 Seven Dances
16-27 Pieces for Children
28 Toghik
Recorded February 2015 Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano
Tonmeister: Markus Heiland
Produced by Manfred Eicher
『ルーシン・グリゴーリャン/コミタス:セヴン・ソングス』
心地良い空間表現が作用しソロ空間を構築。時に、オンマイク特有のサウンドが聞き取れ、デッドな感触が。音楽の傾向でミックスを選り分けていると想像する。マイキングで中音域の透明さに力を注いだ跡がうかがえるのが注目点。音像を左右空間に拡張した表現が心地良く、録音の主たる狙いであると聞き取れる。
マイキングの狙いはアタックの骨太さといえる。これはマイキングで処理できる技である。