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及川公生の聴きどころチェックNo. 244

#451 『曽根麻央/インフィニット・クリーチャー』

text by Kimio Oikawa 及川公生

ポニーキャニオン PCCY-30248  ¥3,241(本体)+tax

[disc 1 – Acoustic]
曽根麻央 Mao Soné – trumpet, piano, percussions, voice
伊藤勇司 Yuji Ito – acoustic bass
中道みさき Misaki Nakamichi – drums

-guest musicians- -ゲスト・ミュージシャン-
山田拓斗 Tact Yamada – violin (5, 7), mandolin (7)
西方正輝 Masateru Nishikata – cello (2, 5)

01 Within The Moment  ウィズイン・ザ・モーメント
02 Drunk At The Reception  ドランク・アット・ザ・レセプション
03 Recollection (from suite “Expressions On The Melody Of Kokiriko”)リコレクション(組曲「コキリコの調べにおける表現」より)
04 Untitled Allegro  無題のアレグロ
05 George Washington Bridge Blues  ジョージ・ワシントン・ブリッジ・ブルース
06 Isfahan  イスファハン
07 From The South  フロム・ザ・サウス

[disc 2 – Electric]
曽根麻央 Mao Soné – trumpet, flugelhorn, piano, synthesizers, percussions, voice
井上銘 May Inoue – guitar
山本連 Ren Yamamoto – electric bass
木村紘 Hiro Kimura – drums

01 Beyond Gravitation  ビヨンド・グラヴィテイション
02 SkyFloor  スカイフロア
03 Introducing #BotLives  イントロデューシング#BotLives
04 Brightness Of The Lives  ブライトネス・オヴ・ザ・ライヴズ
05 I Fall In Love Too Easily  アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー
06 A Letter  ア・レター
07 Japanama  ジャパナマ

Recorded at Yoyogi Studio on January 10&15, 2018
Mixed at Studio88G.E.P. in February 2018
Engineer : Nori Shiota
Mastered by Yuta Tada at Pony Canyon Mastering Room in March 2018

Produced by Mao Soné
Co-produced and Directed by Hiro Yamashita


オンマイクの直接音が痛快に音像群を構成する。ミックス・バランスの素晴らしいサウンドが、このオンマイク手法で、空間があると錯覚させている。多分、丁寧なミックスに時間を費やしたのでは。注目は低音の安定性。キックとベースが安定感を表現する。聴いていて気持ちがいい。流れる音楽に、大きく作用して気持ちがいい。
ピアノのオーバーダブで創造されるサウンドが印象に残る。トランペットのエッジを立てる音色ではない不思議に、通して聞くと解答があった。
同じ様にギターも同じ様な表現で通している。
録音と音楽的内容が、うまく絡んだ録音である。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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