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及川公生の聴きどころチェックNo. 254

#532『TReS/Baila』

text by Kimio Oikawa 及川公生

NBAGI Records NBCD N-17 ¥3,240(税込)

早坂紗知 (ss,as)
RIO (bsax)
伊藤志宏 (p)
永田利樹 (b)
大儀見元 (per)

1.Patagonの伝説 (Toshiki Nagata)
2.Yemaya~Waltz for Medusa (Sachi Hayasaka)
3.狐火 (RIO)
4.カタツムリパレード (RIO)
5.7th Heaven (Sachi Hayasaka)
6.Exils (Sachi Hayasaka)
7.Eleanor Rigby (Lennon / McCartney)

Recording Engineer:Shinya Matsushita
Assistant Engineer:Yuki Ito
Mastering Engineer:Akihito Yoshikawa
Recording:studio dede, 2019.01.7-8


それぞれの楽器のしなやかさ。録音表現として高く評価したい。直接音のリアルさに驚くサウンドは、マイキングの手法にある。エッジの強調がなく音響上の仕掛けに頼っていない。

ss,as,bs.の表現に、ミックス・バランスの見事なサウンド構成が聞こえてくる。強調を意識させない穏やかさに、音質の秀逸を持ってソロを表現。レーベルの特徴が生き生きと感じられ、肉質感溢れる特徴も加えておく。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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