#577 『ユーグ・マイヨ/ラルブ・ルージュ』
『Hugues Mayot / L’Arbre Rouge』
text by Kimio Oikawa 及川公生
BMC (Budapest Music Center) BMCCD273 ¥2,750(税込)
Hugues Mayot (saxophone ténor)
Sophie Bernado (basson)
Théo Ceccaldi (violon, alto)
Valentin Ceccaldi (violoncelle)
Joachim Florent (contrebasse)
1.Champ D’insouciance
2.Inside the Mirror
3.La Timidite des Cimes
4.Les Ames Errantes
5.En Souvenir d’Une Terre
6.Songe Pastel
録音:2017年9月 フランス
■サクソフォン奏者&作曲家、ユーグ・マイヨのセカンド・アルバム。英語に直すと「the Red Tree」という意味のタイトル。クラシックの五重奏を思わせるような室内楽編成で演奏される、ミニマルで瞑想的なジャズ。アンビエント、ニューエイジ系ジャズのファンは要チェック。(ディストリビュータの資料より)
多様な楽器のサウンドが透明感を伴って、心地よく響く。
素晴らしい表現の録音だ。ベースの重みのある表現、これに重なる弦楽器。バスーンの響きの空間感が実にいい。柔らかい雰囲気を見事に展開。どの楽器も距離感が上手くコントロールされていて、聴き心地がいい。リアルな表現で楽器の唸りを強調。そして調和の拡散される音像。素晴らしい録音だ。