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及川公生の聴きどころチェックNo. 219

#277 『森山威男 板橋文夫/童謡 おぼろ月夜』

ピットインレーベル Jシリーズ
PILJ-0010 2,500円+税

 

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発売・販売元:株式会社ピットインミュージッ
配給:株式会社ディスクユニオン

森山威男 (ds)
板橋文夫 (p)

01.  赤い靴 (本居長世)
02.  浜千鳥(広田龍太郎)
03.  めだかの学校(中田喜直)
04.  叱られて(広田龍太郎)
05.  花嫁人形 (杉山長谷夫)
06.  赤とんぼ(山田耕筰)
07.  とおりゃんせ(わらべうた)
08.  海~わたらせ(井上武士~板橋文夫)
09.  ふるさと~おぼろ月夜(岡野貞一)
10.  夏の思い出(中田喜直)
11.  七つの子~夕焼け小焼け(本居長世~草川 信)
12.  グッドバイ(板橋文夫)
プロデューサー:森山威男&板橋文夫
共同プロデュース:品川之朗(ピットインミュージック)
エンジニア:菊地明紀(ピットインミュージック)
録音:2015年8月5,6日,可児市文化創造センターalaにて録音


森山の、あの強烈、圧倒されるサウンドが、見事に捉えられている。
意図的と思えるのはドラムの音像を拡大していないこと。センターにガチガチに固まる。

タムの骨太、低音に力を保った音造りは、森山の持ち味を十分に引き上げている。ブラシか駆け巡る様が明確な音像で浮かびあがる。
これに対して板橋のピアノも負けていない。低音部に濃厚な倍音を拾い上げたマイキング。意図的は当然だ。これも音像を広げていない。
強烈ドラムに立ち向かう手法だろう。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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