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及川公生の聴きどころチェックNo. 266

#598『山中千尋/ローザ』

text by Kimio Oikawa 及川公生

Universal Music/Blue Note

[初回限定盤]UCCJ-9223(UHQCD+DVD)¥4070(税込)6/24発売予定
[通常盤]UCCJ-2181(SHM-CD)¥3300(税込)6/24発売予定

山中千尋(ピアノ、ローズ)/Chihiro Yamanaka, piano, rhodes
アヴィ・ロスバード (ギター) /Avi Rothbard, guitar
脇 義典(ベース)/Yoshi Waki, bass
ジョン・デイヴィス(ドラム)/John Davis, drums [1-10]

1)マイ・フェイヴァリット・シングス/My Favorite Things(Richard Rodgers)
2)フォーリン・グレース/Falling Grace(Steve Swallow)
3)ピアノ・ソナタ 第8番 第3楽章(ベートーヴェン)/Sonata No.8 Third movement/ L.V. Beethoven
4)ドナ・リー/Donna Lee(Charlie Parker)
5)オールド・フォークス/Old Folks(Willard Robinson)
6)ローザ/Rosa(Chihiro Yamanaka)
7)テイク・ラヴ・イージー/Take Love Easy(Duke Ellington)
8)交響曲 第5番(ベートーヴェン)/Symphony No. 5(L.V. Beethoven)
9)ヤードバード組曲/Yardbird Suite(Carlie Parker)
10) サムデイ・サムウェア/Someday Somewhere(Chihiro Yamanaka)

 


音源の芯を分厚く捉えた録音姿勢が特徴。ピアノはバランスの強調ではなく、音像の重厚さで聴かせる技に特徴を感じる。

時に録音手法で印象を強く聴かせ、変化が面白い。ギターの存在を意識したミックスは注目に値する。録音の難題を通り抜けて構成されている。ベースの扱いも低音域の安定感を創り出している。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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