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及川公生の聴きどころチェックNo. 277

#663 『藤井郷子 Tokyo Trio /Moon On The Lake』
『Satoko Fujii Tokyo Trio / Moon On The Lake』

text by Kimio Oikawa 及川公生

Libra 203-065 ¥2,300+税(5/15 発売予定)

Satoko Fujii Tokyo Trio;
藤井郷子 (Satoko Fujii) – piano
須川崇志 (Takashi Sugawa) – bass, cello
竹村一哲 (Ittetsu Takemura) – drums

1. Hansho  9’36”
2. Wait For The Moon To Rise  10’39”
3. Aspiration  18’09”
4. Keep Running  8’52”
5. Moon On The Lake  9’58”
All composed by Satoko Fujii (BMI)

Recorded by Kazuhiko Misumi from Pit Inn Shinjuku, September 15, 2020
Mixed by Kazuhiko Misumi, December 01, 2020
Mastered by Mike Marciano, Systems Two, Long Island, NY, January 21, 2021


藤井郷子のトリオを聴くのは久しぶり。ドラムス、ベース、明瞭、音量、負けじの演奏に、ついスピーカーの音量を上げてしまう。ピアノの芯を明瞭に、低音域の重厚さ、中高音域の残響に艶があり、残響を楽しむ感触は録音の効果だ。ベースの至近距離マイキングのサウンドも聴きどころ。アコースティックだけの技とは思えない技巧だ。NY マスタリング。Mike Marciano / Systems Twoの聴かせどころだ。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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