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及川公生の聴きどころチェックNo. 282

#884『2021 スガダイロー・トリオ/ライヴ・アット・新宿 ピットイン』

text by Kimio Oikawa 及川公生

ピットインミュージック PILJ-0015 |2750円(税込)

スガダイロー (p)
千葉広樹 (b)
今泉総之輔 (ds)

1.Covid-19
2.I Loves You, Porgy
3.海は見ていた
4.時計遊戯
5.Moon River
6.Don Juan
7.Acoustic Kitty
8.みずなり
9.Bolero

Produced by  Dairo Suga
Co-Produced by Jiro SHINAGAWA (PIT INN MUSIC INC.)
Executive Producer Yoshitake SATO (PIT INN MUSIC INC.)
Recorded at Jazz Club Shinjuku PIT INN  on April 28th 2021
Recording, Mixing and Mastering Engineer : Akinori KIKUCHI (PIT INN MUSIC INC.)


新宿ピットインライブ録音。強烈なピアノの中音部にミックス・バランスの重きを置いたサウンドが音場を作る。PAを意識した感触が聴ける。ピアノを叩きつけるエネルギーが骨太に響く。Bs、Dr の描く音場は、ピシッ!として気持ちがいい。


弛まなく進化するスガダイロートリオ
時代の波に運命を委ねながら確実に進化しているその全貌を2021.4.28ここに録す 明日に向けて

新宿ピットインの生え抜きのピアニストであるスガダイロー率いるトリオの有り体を、このコロナ禍の中であえてそのクローズアップする意味合いを問うがため、弛まなく進化するスガダイロートリオの演奏をここに収め、新宿ピットインの歴史の1ページに値する作品として世に送り出すことにしました。
スガダイロー曰く「ピットインは伝統を担いつつも様々な人が集まるオープンな場所なので、気が引き締まります。自分にとっては、ごちゃまぜな選曲も面白くて、それも含めていつもの自分で演奏できました」
この作品にはいつものスガダイローがいて、コロナ禍の中にあってもなお、包容力や肯定感のようなものも感じ取れてより味わい深い。(メイカー資料より)

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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