JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

閲覧回数 24,423 回

及川公生の聴きどころチェックNo. 222

#303 『ベン・ウェブスター・ミーツ・ピエト・ヌードワイク 1973』

55 Records  FNCJ-5618  ¥2200(税込)

ベン・ウェブスター (ts)
ピエト・ヌードワイク (as)
イルフ・ロクリン (p)
ロブ・ランゲライス (b)
トニー・インザラコ (ds)

1. ソフィスティケイテッド・レディ
2. ジョニー・カム・レイトリー
3. スウィート・ジョージア・ブラウン
4. スロウ・ブルース
5. ジャスト・ユー、ジャスト・ミー
6. オールド・フォークス
7. テーマ

1973年2月2日オランダ、フローニンゲン「De Koffer」にてライヴ録音
Original recording produced by Han Reizinger &Cees Schrama
Engineer: Dick Sleeman
Audio restoration and Mstering: Marc Broer

ベン・ウェブスター (ts) が目もくらむ音像で迫るサウンドの造りは、ヴァン・ゲルダー録音を思わせる。と、データを見たら1973 年録音であった。

Asもしかり、仕掛けたサウンドがはじける。
ライヴなのでピアノのチューニングに注文は付けられないが、ちと残念。しかし、ライヴで此処まで音像を引き立てた録音ができていた事は、当時のスタッフに喝采だ。ベースといい、かぶりが最小限に止められている。

ライヴらしい勢いに浸れる録音だ。

 

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください