「Keep Music!!」 by pianist 武本和大

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Text by Kazuhiro Takemoto 武本和大

僕とチック・コリアさんとの音楽の出逢いは、僕が小学4年生の時。

当時エレクトーンのコンクールに向けて、曲を探していた時、僕が通っていた楽器店の受付の方が「これを是非聞いてみて!」と一枚のCDを渡してくれました。それが『Chick Corea / Friends』というアルバム。僕にとって初めてのチックさんのCDとの出逢いでした。今でも覚えているのですが、このアルバムを聴いた瞬間に衝撃を受け、すぐにCDからMDにダビングし、小学校の行き帰りに隠れてMDプレーヤーを(時効かな…?)何度も聞いてメロディーを口ずさんでいました。

思い出してみると小学校の音楽の授業で、先生から「一人一人好きなミュージシャンを言ってください!」という質問にチック・コリアさんやマイケル・ブレッカー、エリック・ミヤシロさんと言った記憶があります!

エレクトーンのコンクールや発表会の時にも、出演者がチックさんの曲を演奏していた時に、それ何のアルバムに入ってるの?と聞きに行き、そこから物凄く話が盛り上がったのもとてもいい思い出です。

チックさんのアルバムでは、『Friends』の他に、『Trio Music』、『Trio Music Live in Europe』、『Past, Present and Futures』、『The New Crystal Silence』、『Trilogy』なども大好きでした。

そこから時が過ぎ、国立音楽大学ジャズ専修に入学をし、僕のピアノの恩師 小曽根 真さんとチック・コリアさんとの念願の二台ピアノのコンサートを見に行きました。生で、肌で感じる小曽根さんとチックさんとの二台ピアノの演奏は、迫力満載、言葉にできない感動感激の嵐、今まで聴いたことがないハーモニーやメロディー、息をするのも忘れるほど、2人の音楽にのめり込んでいました。

そしてあっという間に時間が過ぎ、公演が終わってから、楽屋で挨拶をさせて頂きました。

その時に初めてチックさんと対面し、自己紹介と拙い英語になってしまったのですが、本当に感動しました!と伝えた瞬間、快く笑顔で握手して下さり、「Keep Music!!」と僕に言ってくださいました。

2月9日チックコリアさんが亡くなったと目にした時、本当に信じられず今でも実感がないです…

『Keep Music!!』今でも頂いたこの言葉が胸に響いております。
僕自身も1日を大切に更に成長していけるよう、精進致します。

R.I.P Chick Corea

Spain (Chick Corea)
井上陽介トリオ 南青山 Body & Soul 2021年2月12日

井上陽介(bass)、武本和大(piano)、濱田省吾(drums)

Chick and Makoto Ozone Trading Phrases at Tokyo Blue Note (2019)
Chick Corea & Makoto Ozone (piano), Christian McBride (bass), Brian Blade (drums)


武本和大 Kazuhiro Takemoto – Pianist, Keyboardist, Composer & Arranger
1995年東京都出身。国立音楽大学演奏・創作学科ジャズ専修首席卒業。矢田部賞受賞。ジャズピアノを小曽根 真、塩谷 哲、宮本貴奈各氏に師事。2012年、YECエレクトーン世界大会A部門第1位。2015年、「GUCCI TIME PIECES AND JEWELRY 音楽基金」の奨学生に選ばれ、GRAMMY CAMP ロサンゼルス招待留学。
2019年、日本を代表するベーシスト井上陽介のピアノトリオメンバーに抜擢され、2019年1月にアルバム「New stories」をリリース。現在30ヶ所を超える全国ツアーの真っ最中。2020年、Blue Note東京にて『小曽根 真 featuring NO NAME HORSES』でRising Starとして選抜され出演。(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスより、自身初1st EP『I Pray』を配信リリース。渡辺克己氏主催のzoomオンラインイベント『ピアノDUOによる即興演奏×朗読ライブ”みみをすます”』にて、渡辺氏の朗読に、塩谷哲氏とともにピアノDUOの即興演奏でコラボレーションセッションを実施。ギタリスト井上智のカルテットメンバーに抜擢。『9 SONGS』リリース。
武本和大オフィシャル・ウェブサイト

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