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avantgarde アヴァンギャルド

Local(国内)News

8/30~9/6 クリス・ピッツィオコス&大友良英 ”Uncanny Mirror Asian Tour 2024″。ピッツィオコス単独公演も。

現代即興シーンの最前衛を体現する二人の限界点超えのパフォーマンスは見逃せない。

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CD/DVD DisksNo. 312

#2310 『Dan Weiss / Even Odds』
『ダン・ワイス / 勝算は五分五分』

多種のリズムのサラダボウルを遊び心たっぷりに料理するワイスの”勝算五分五分”トリオの創造の泉は滾々と溢れ続ける。

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CD/DVD DisksNo. 311

#2304『Chris Pitsiokos / Irrational Rhythms and Shifting Poles』
『クリス・ピッツィオコス / 無理数リズムとシフトする極性』

今まで経験したことのない異次元の聴覚体験による甘美なカタルシスの快感に溺れていく。

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CD/DVD DisksNo. 311

#2303 『Anode/Cathode / Punkanachrock』
『アノード/カソード / パンクアナクロック』

Anode/Cathodeがでっち上げだったお陰で、日本地下音楽の深淵に人知れず輝く第五列と金野 “onnyk” 吉晃という宝石を再発見する幸運に巡り合えたわけだから、これこそ「嘘から出た真実(まこと)」であろう。

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CD/DVD DisksNo. 307

#2274 『ニュージャージーズ / テトラガマルス』
『Nyujajizu / Tetragammarus』

フリー・ミュージック、アンビエント、プログレッシヴ・ロック、現代音楽、民族音楽、サウンドアート・・・。そのいづれでもありどれでもない正体不明の我楽多音楽。行き過ぎることを恐れない地下音楽の精神を諧謔趣味の遊び心で継承するシン・即興派の神髄がここにある。

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Local(国内)News

2/9 EXPLOSION GIG Vol.2~CANNONBALL EXPLOSION ENSEMBLE、グンジョーガクレヨン、森田潤

東京NEO UNDERGROUND/シン・即興シーンのEXPLOSIONとCHAOSを体験してください。

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特集『ECM: 私の1枚』

剛田 武『Maja Ratkje / Voice』(Rune Grammofon)
『マヤ・ラクチャ/ヴォイス』

「ECMよりESP」をモットーに音楽を聴き続けてきた果てに出会ったRune Grammofon。訳のわからない作品が目白押しの変態レーベルを世界に拡散しようとしたECMの度量の広さは評価すべきであろう。

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CD/DVD DisksNo. 299

#2238 『Roscoe Mitchell & Kikanju Baku / Evolutionary Events』
『ロスコー・ミッチェル&キカンジュ・バク / 進化的事象』

ふたつのRebel Music(反逆の音楽)が、世代や文化的背景や音楽スタイルの違いを超えて「ひとつ」になり得ることを証明する、タイトル通り『進化する出来事』を記録した作品である。

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My Pick 2022このディスク2022(海外編)No. 297

#01 『Chris Pitsiokos / Art of the Alto』
『クリス・ピッツィオコス / アルトの芸術』

《アルトの芸術》とは些か仰々しく聞こえるかもしれないが、ピッツィオコスが10年間の活動を通して探求してきたアルトサックス・ソロの集大成に相応しいタイトルに違いない。

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CD/DVD DisksNo. 297

#2224 『JUKE/19』

レコード(記録)として残すことへの熱意から生まれたのがJUKE/19の作品群だと考えれば、リリースから40年以上経って、リマスター&特殊パッケージのアナログ盤として再び世に出ることは必然なのではなかろうか。

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CD/DVD DisksJazz Right Now特集『クリス・ピッツィオコス』No. 293

#2197 『Chris Pitsiokos / Combination Locks』
『クリス・ピッツィオコス / 音の符号錠』

クリス・ピッツィオコスの作曲家・理論家としての才能を詳らかにする野心作であり、即興音楽を内包した作曲音楽の現在進行形を明らかにする注目作である。

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CD/DVD DisksNo. 289

#2174 『Jean-Luc Guionnet / l’épaisseur de l’air』
『ジャン=リュック・ギオネ / 空気の厚み』

このアルバムから筆者が感受するのはサックス演奏ではなく、息=呼吸=空気(l’air)の聴覚ドキュメンタリーである。

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CD/DVD DisksNo. 288

#2170 『Peter Brötzmann, Milford Graves, William Parker / Historic Music Past Tense Future』

音楽だけに留まらないミルフォード・グレイヴスの魅力と、それに感化された演奏家たちの交流のドキュメントとして、想像力を逞しくして味わい尽くしたい芸術品である。

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CD/DVD DisksNo. 287

#2164 『The Dorf / Protest Possible』
『ザ・ドーフ / プロテスト・ポッシブル』

ヨーロッパの最深部に蠢く音楽共同体ザ・ドーフが真のD.I.Y.精神を発揮して作り上げた新世代のプロテスト・ソングには、不条理の時代に表現のユートピアを作ろうとする強靭な意思が漲っている。

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InterviewsNo. 287

Interview #240 ヤン・クラーレ Jan Klare(ザ・ドーフ指揮者/サックス奏者)

ザ・ドーフを設立し運営しているのは私ですが、このバンドは私自身ではありません。村、家族、コミュニティ、シーンを作ろうとする試みであり、バンドですらなく、現在進行形のプロセスなのです。

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My Pick 2021このパフォーマンス2021(国内編)No. 285

#01 “Breeze Blow” ~ sara (.es ドットエス) + 建畠晢 @白楽Bitches Brew

sara=.esドットエスの行くべき道が荊の道や蛇の道ではなく、創造の神の祝福を受けた愛の道であることを予感させるコンサートであった。

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CD/DVD DisksNo. 284

#2150 『ヒカシュー / 虹から虹へ』
『HIKASHU / LA LA WHAT』

2019年のマンスリーライヴで振り返った過去40年間の楽曲と、緊急事態宣言下で即興で制作された前作『なりやまず』の両方の要素、つまり作曲と即興が混然一体となったヒカシュー・ワールドの現在進行形が集約されている。

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CD/DVD DisksJazz Right NowNo. 283

#2135 『Strictly Missionary / Heisse Scheisse』
『ストリクトリー・ミッショナリー / ハイセ・シャイセ』

世界中には異形の音楽表現を求めてやまない多数の音楽信奉者が待っている。この”超イケてる”アルバムを聴きながら、この厳格な音楽宣教師が使命を全うする日を待ち望むしかないだろう。

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R.I.P. 橋本孝之No. 278

ジャズを聴かない橋本君へ~自分語りに終始した追悼文。

そこには阿部や浦邊はもちろん、誰との比較をも許さない、冷徹なほど屹立したアルトサックスがモノトーンの色彩を放っていた。それは筆者の意固地なジャズへの被害妄想を突き崩し、贖罪として筆者は自分語りに始まるディスク・レビューを書くに至った。

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CD/DVD DisksNo. 273

#2042 『Takayuki Hashimoto / CHAT ME』
『橋本孝之 / チャット・ミー』

ポップスの世界では、一人きりの寝室で宅録によって作った音楽を「ベッドルーム・ポップ」と呼ぶが、『CHAT ME』はいわば「ベッドルーム・インプロヴィゼーション」と呼べるだろう。

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CD/DVD DisksJazz Right Now特集『クリス・ピッツィオコス』No. 269

#2012 『Chris Pitsiokos / Speak In Tongues』

ジャケットに記された「Speak in tongues and hope for the gift of interpretation(異言を語り、解釈の才能に期待する)」という一文には、影響を受けた偉大な先達へのリスペクトと共に、必ず彼らを乗り越えてやる、というピッツィオコスの強い決意が込められている。

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CD/DVD DisksNo. 269

#2008 『マキガミサンタチ / ガブリとゾロリ』

マキガミサンタチのイマジネーション豊かな音楽は、聴き手の音楽脳(右脳)をやさしくマッサージする。その一方で楽曲タイトルのシュールな言葉遊びが、言語脳(左脳)のシナプスを震わせる。左右の脳のバイブレーションが共鳴して生まれる刺激の波が、聴き手の感情に新たなさざ波を起こす。

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