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5/17〜5/20 第53回メールス・フェスティヴァル

Conny Bauer (c) Lena Panzer-Selz

第53回を迎えるメールス・フェスティヴァルの概要が発表された。開催時期は5月17日から20日。ENNIホール、サブ会場の屋外ステージ、またメールス市内の各所で演奏が行われる。

Nduduzo Makhathini (c) Arthur Dlamini

主要な出演者には、東独出身でフリージャズのパイオニアのひとりであるコニー・バウアー、ニューヨークの音楽シーンで1980年代から活躍してきた即興演奏家/作曲家のハープ奏者ジーナ・パーキンス、2020年にブルーノートからリリースしたアルバム『Modes Of Communication』が高評価を得たことから注目されるようになった南アフリカのピアニスト/作曲家ンドゥドゥゾ・マッカティーニがいる。そして、ヨーロッパの若手注目株エリアス・ステメセダー (p) とクリスチャン・リリンガー (ds) 、アメリカからは南インドにルーツを持つハルモニウム奏者アミルサ・キダンビが「エルダー・ワン」で出演。また、一昨年からアフリカの国のひとつをフィーチャーしているが、今年はナミビアとのこと。昨年からスタートしたロンドンの Cafe OTO との協働プログラムも継続して行われる。ロシアやイスラエルも含めた二十数ヶ国のミュージシャンが登場。そして、 メールス・フェスティヴァル立ち上げから数年間は運営に関わり、通算18回出演したドイツ・フリージャズのパイオニアであり、惜しくも昨年亡くなったペーター・ブロッツマンへのトリビュート・プログラムも予定されている。

今年は日本がフィーチャーされ、多くのミュージシャンが出演する。昨年10月に主催団体 Moers Kultur のマネージング・ディレクター、ジャンヌ・マリー・ヴァラン、今年1月に音楽監督のティム・イスフォートが相次いで視察のために来日、熱海未来音楽祭やJAZZ ARTせんがわに足を運んでいた。日本からの出演者は、ハイパー箏奏者として知られる八木美知依、纐纈雅代 (sax)、固犬[吉田野乃子 (sax)  ヨシガキルイ (g)]、すずえり (electronics, objects)、大城真 (electronics, objects)、マクイーン時田 深山 (箏)、大阪を拠点に活動するYPY 日野浩志郎、そして彼が率いるGOATとKAKUHAN、他にドイツ在住の日本人、齊藤易子 (marimba)、菊地奈緒子 (箏)、奥田梨恵子 (p)。各々自身のバンドやメールス・フェスティヴァル独自編成のユニットで演奏。そしてまた、5月にヨーロッパ・ツアーを行う藤井郷子 (p) と田村夏樹 (tp)も東京トリオ[藤井郷子、須川崇志 (b)、竹村一哲 (ds)]と藤井・田村デュオで出演する。

(c) Mirei Sakaki   
L: Michiyo Yagi, R: Satoko Fujii Tokyo Trio

B/W Photo by Kazue Yokoi

フェスティヴァルの詳細は下記Websiteで随時アップデートされる予定。
Moers Festival: https://www.moers-festival.de/en/

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