Reflection of Music Vol. 91 Moers Festival 2023

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4年ぶりにメールス・フェスティヴァルに出かけることにした。第50回には出かけるつもりがコロナ禍のためにストリーミングでの閲覧になり、50周年という節目の年であった昨年も出かけることは叶わなかったのでリベンジである。第一報として歩き回った界隈やステージをスライドショーにまとめた。

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Reflection of Music Vol. 90 福盛進也, ソンジェ・ソン East meets East Ensemble

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JazzTokyo300号記念特集が「ECM: 私の1枚」ということなので、この連載もECMゆかりのミュージシャンにしようと考えた。2月に福盛進也 と韓国のサックス奏者ソンジェ・ソンによる「EAST MEETS EAST 2023」公演に出かけたので、それを取り上げることにする。

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Reflection of Music Vol. 89 田村夏樹・藤井郷子の昼夜ぶっ通し

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田村夏樹と藤井郷子による毎年1月恒例となった感がある昼夜ぶっ通しのライヴが1月15日に新宿ピットインで行なわれた。その様子をテキストとスライドショーで。

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Reflection of Music Vol. 88 藤堂勉(藤川義明)

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今井和雄カルテットのCD『HAS THE FUTURE BECOME THE PAST』(Jinya Disc)がリリースされた。藤堂勉(藤川義明)の最近の演奏が聴けるCDである。

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Reflection of Music Vol. 87 ファラオ・サンダース

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また一人、巨人が旅立った。9月24日、ファラオ・サンダースが家族や友人達に見守られながらロサンゼルスで永眠したとLuaka BopがTwitterで伝えた。享年81。

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Reflection of Music Vol. 86 内橋和久

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内橋はベルリンと東京を拠点として活動するようになってから十年以上経つ。現在もヨーロッパと日本を往復して活躍しており、9月2日からは内橋和久とドイツ人ミュージシャンとのバンドSUKで日本ツアーを行っている。

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Reflection of Music Vol. 85 ニルス・ヴォグラム

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ニルス・ヴォグラム「MUSE」が昨年発表したアルバム『Nils Wogram MUSE』(Nwog Records)がドイツジャズ賞 Deutscher Jazzpreisesインストゥルメンタル・アルバム部門で受賞した。ちょうどいい機会なので「MUSE」を含む彼の最近の活動について尋ねてみることにした。

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Reflection of Music Vol. 84 高木元輝

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昨年から今年にかけて、高木元輝のCDが国内外のレーベルから数多くリリースされた。彼の奇跡を辿るよい機会だろう。奇しくも今年は没後20年に当たる。

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Reflection of Music Vol. 83 ジョン・ラッセルを追悼する
田中悠美子、秋山徹次、池田謙、クリストフ・シャルル 、すずえり、石川高、鈴木昭男、田中泯、坂田明

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ジョン・ラッセルはMopomosoでの自身の役割を「プラットフォームを提供することで即興演奏の発展を促し、そして可能であれば人々に知識と理解を深めるのに役立ててもらう」と語っているが、その意味においてもジョン・ラッセルを追悼するにふさわしいMopomoso的な企画だった。

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Reflection of Music Vol. 82 マージナル・コンソート

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即興的なパフォーマンスを繰り広げるが、いわゆるインプロとは趣が異なり、主体となるのはサウンドであり、4人の演奏者によって編み上げられるというよりは重ねられるサウンド、音響によって立体的な音空間が変化していく。

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Reflection of Music Vol. 81 JAZZ ART せんがわ 2021

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14回目を迎えた「JAZZ ART せんがわ、今年は万全のコロナ対策をとり、会場キャパシティの半数に入場者数を制限しての開催となった。

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Reflection of Music Vol. 79 田村夏樹

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古希を迎えるにあたって、再びソロCDをリリースした田村。トランペットだけではなく、防音室には持ち込めないドラムセット代わりに持ち込んだ中華鍋やボウルを叩いたり、ヴォイスを発したり、歌らしきものを口ずさんでみたり、ピアノまで弾きはじめる、と実にやりたい放題。それがなんとも楽しげでいい。

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Reflection of Music Vol. 78 フェダイン(川下直広、不破大輔、大沼志朗)

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今年で第50回を迎えるメールス・フェスティヴァル、そこで最も観客を沸かせた日本人グループは渋さ知らズだ。ヨーロッパでは全く無名の彼らが1998年に初登場し大成功する、その先駆けとなったのが第25回、1996年のフェダインのステージだったと私は思う。

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Reflection of Music Vol. 77 ジョン・ラッセル

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イギリスのギタリストで、即興演奏のコンサート・シリーズ Mopomoso での活動で知られるジョン・ラッセルが亡くなった。

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Reflection of Music Vol. 76 林栄一

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今年(2020年)の元旦、林栄一が古希を迎えた。それを祝して、新宿ピットインでは「俺たちの栄ちゃん Happy 70th Birthday Live」と題した 2 days が1月10日と11日に行われ、そのライヴCD『林栄一 Mazuru Orchestra  / Naadam 2020』も秋にリリースされた。

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Reflection of Music Vol. 75 沖至

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最後の数年間は、毎年のようにJAZZ ARTせんがわに出演していたので、フェスティヴァルや場所と結びついて沖至が思い出される。いつもどこかで会う度に、沖至はパリの空気を纏っているような気がした。

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Reflection of Music Vol. 74 Moers Festival 2020: Live Streaming by arte

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多くの音楽イベントが中止または延期を余儀なくされる中、ドイツのメールス ・フェスティヴァルはプランB、つまりライヴ・ストリーミングによるフェスティヴァルを決行した。スローガンは “new ways to fly”、プランBによる開催はその言葉通りの試みだった。

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Reflection of Music Vol. 73 コロナ禍の中で

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幸い音楽ファンには、ライヴに行くことは出来なくても自宅でCDなどを聴く楽しみはある。もし余裕があるならば、CD(ダウンロード)を購入すれば幾ばくかミュージシャンあるいは音楽関係者の助けになるということを付け加えておこう。

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Reflection of Music Vol. 72 アレクセイ・クルグロフ

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アレクセイ・クルグロフは、Leo Recordsのレオ・フェイギンに「クルグロフはガネーリン・トリオの真の継承者だ」とまで言われたミュージシャンだ。クルグロフの表現はロシアの前衛ジャズ/フリージャズの特色を引き継ぐものといえる。

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Reflection of Music Vol. 71 パウル・ローフェンス

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第14回アルバート・マンゲルスドルフ賞(ドイツ・ジャズ賞)の受賞者はパウル・ローフェンス Paul Lovens に決まり、ベルリン・ジャズ祭会期中の11月3日に授賞式が行われた。「ジャンルの境界を再定義した独創性のある即興演奏家」であることが評価された。

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Reflection of Music Vol. 70 JAZZ ART せんがわ 2019

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存続が危ぶまれていた「JAZZ ART せんがわ」だったが、関係者有志が立ち上げたJAZZ ART実行委員会の粘り強い交渉により、調布市の共催を得て、開催に漕ぎ着けたのは特筆の値する。所感と各ステージの模様をスライドショーにて。

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Reflection of Music Vol. 69 アクセル・ドゥナー

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2019年度のベルリン・ジャズ賞 Jazzpreis Berlin はアクセル・ドゥナーに決定。一般的なジャズとは異なった方向性で独自の道を探求してきたアクセル・ドゥナーにジャズ賞が与えられるのは、国籍を問わず様々な背景を持ち芸術家や音楽家が多く住み、交流しつつ未来へと繋いでいるベルリンならではなのかもしれない。

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Reflection of Music Vol. 68-Ⅰ Moers Festival 2019 ~ Photo Document Part 1

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メールス・フェスティヴァル1日目と2日目のステージをスライドショーで。

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Reflection of Music Vo. 68-Ⅱ Moers Festival 2019 ~ Photo Document Part 2

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メールス・フェスティヴァル3日目と4日目のステージをスライドショーで。

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Reflection of Music Vol. 67 齋藤徹

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齋藤徹の軌跡は私の記憶の中でさまざまな事象にシンクロしながら、その時々の音楽動向、即興音楽を取り巻く変遷と共に蘇ってきた。それは「音をさがして」の旅だったのではと今にして思う。

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Reflection of Music Vol. 66 フレッド・フリス

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フレッド・フリスの3枚組CD『All Is Always Now』を聴き終えて、作品に彼の世界観がよく現れていると思った。音楽的な戦略は以前からの一貫したもので、その強度は一層増している。それにしても、All is always nowとは。絶妙なタイトルをつけたものだ。

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Reflection of Music Vol. 64 シュリッペンバッハ・トリオ

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シュリッペンバッハ ・トリオ+高瀬 アキ「冬の旅:日本編」を終えての謝意、そして個人的雑感とスライドショー。

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Reflection of Music Vol. 63 ピーター・エヴァンス、そしてJazz Art せんがわ

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Part 1では遂に来日したアメリカのみならずヨーロッパでも評価されているピーター・エヴァンスについて、Part 2では今年が最後になるかもしれない「Jazz Art せんがわ」をスライドショーと共に。

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Reflection of Music Vol. 62 トマシュ・スタンコ

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スタンコはコメダから大きく影響を受けた作曲法、そして即興演奏家としての類い稀な才能、よくスラブ的と表される陰影を湛えた叙情性と奔放さを併せもった稀有な存在だった。

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Reflection of Music Vol. 59 八木美知依

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八木美知依のさまざまな演奏活動は、これまでの箏奏者の活動範囲を超越している。フライヤーなどで見かける「ハイパー箏奏者」という呼称は、キャッチコピーのようでもあり、彼女の音楽的姿勢を上手く言い当てている。

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Reflection of Music Vol. 58 ロジャー・ターナー

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ロージャー・ターナーはソロで聴かせることも出来る希有なドラマー/パーカッショニストだ。ドラムスに内在する始源の音から、未来志向のサウンドまで空間を行き来し、音から音楽へと響きの変化を追求する冒険者の探求心を感じる。

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Reflection of Music Vol. 57 ヒロ・ホンシュク

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ヒロ・ホンシュクの音楽には師であるジョージ・ラッセルの影が見える。リディアン・クロマティック・コンセプトだけではなく、グルーヴ感に対するこだわりもそうだ。グルーヴするからこそ複雑なことをやっている演奏もさらりと心地よく聴けるのだ。

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Reflection of Music Vol. 56 クリス・ピッツィオコス

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クリス・ピッツィオコスが来日し、JAZZ ART せんがわに一陣の風が吹き抜けた。彼のソロ演奏は、未知の領域を探究するようなサウンド構成だった。会場を圧倒するほどの凄みはなかったもののその片鱗は確かに観ることができた

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Reflection of Music (Extra) Vol. 55 JAZZ ART せんがわ 2017

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「JAZZ ART せんがわ」がスタートしたのは2008年、今年遂に10周年を迎えた。商業主義とも単なる街興し的なお祭りとも一線を画した独自の路線を持つフェスティヴァルが続いたことは嬉しい。おめでとう!

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Reflection of Music Vol. 54 ジェリ・アレン

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女性ミュージシャンのジャズ界への貢献ということならば、メリー・ルー・ウィリアムズに続くものではないだろうか。意志の強さを感じさせる明確なタッチとリリシズムを内在させた明晰なピアニズムは、時代を超えて聴き継がれていくに違いない。

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Reflection of Music Vol. 53 高瀬アキ

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嬉しいニュースが届いた。高瀬アキ&デイヴィッド・マレイによる『Cherry – Sakura』(Intakt)がドイツ批評家賞をジャズ部門で受賞したという。高瀬はこれが9回目の受賞、渡独してから約30年、その地で確実に実績を積み重ねてきたことが評価されているといいていい。

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Reflection of Music vol. 51 アリルド・アンデルセン(アーリル・アンダーシェン)

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アリルド・アンデルセンはノルウェーのジャズ・レジェンド。彼の60年代からのキャリアを辿ってみると、ノルウェーのジャズ受容史が見えてくる。

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Reflection of Music Vol. 50 JazzFest Berlin 2016

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グローブ・ユニティ・オーケストラ50周年記念コンサートをベルリン・ジャズ祭のステージで行うという。加えて、少し前から気になっていたフランスの若手ピアニスト、イヴ・リッサのホワイト・デザート・オーケストラも出演する。これは行かねばなるまい。11月のベルリンはどんよりとした雲の下、暗くて寒い。だが、プログラムに背中を押さるようにベルリンへ向かった。

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Reflection of Music Vol. 49 (Extra) 生活向上委員会+ドン・モイエ

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「TIME TUNNEL」と題された生活向上委員会+ドン・モイエの座・高円寺での公演をスライド・ショーでドキュメント。

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Reflection of Music vol. 48 JAZZ ART せんがわ

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「JAZZ ARTせんがわ」のようなフェスティヴァルはメディアでもある。2日間通えば、現代のリアリティを体験することが出来る。東京ローカルとはいえ、幾つもの音楽シーンが存在する。それを横断するような新たな出会い、刺激のある独自のプログラムがあるところがいい。

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Reflection of Music vol. 47 ファマドゥ・ドン・モイエ

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世界中に優れたドラマーは沢山いる。しかし、パーカッションにも精通していて、その音楽経験を双方向に反映させている者は多くはない。ドン・モイエはそんな希有なドラマー/パーカッショニストの一人である。

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Reflection of Muisc vol.45 (Extra) ウォルフガング・フックス

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【追悼】
即興音楽シーンで活躍していたウォルフガング・フックスが、2月3日心臓発作で亡くなった。ウォルフガング・フックスはコントラバス・クラリネット、バスクラリネット、ソプラニーノ・サックスを吹く管楽器奏者で、1970年代半ばベルリンに移住してから、スヴェン・オキ・ヨハンソン、ポール・リットン、フィル・ヴァックスマン、ラドゥ・から即興音楽シーンで活躍する他、芸術分野との様々なマルチメディア・プロジェクトにも参加。2001年からはFMP主催のトータル・ミュージック・ミーティング(TMM)の音楽監督も務めた。

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Reflection of Muisc vol.44 ウラジーミル・タラーソフ

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ロシア屈指のドラマー、ウラジーミル・タラーソフの自伝『トリオ』(鈴木正美訳、法政大学出版局)が出た。タイトルが示すようにヴャチェスラフ・ガネーリン(p)、ウラジーミル・チェカーシン(sax)と出会い、ガネーリン・トリオ(GTChトリオ)の結成から解散に至るまでを回顧している。随分と音楽家の自伝や伝記を読んだが、この本はそれまで読んだものとは全く違う。音楽家や彼らを取り巻く人々だけではなく、KGBや国外に行ったときに同行する「外套」と呼ばれる監視要員も登場、まるでロシアを舞台としたサスペンス小説のような世界だった。

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Reflection of Music vol.42 キム・ミール&アイヴィン・ロンニング

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ノルウェーではジャズだけではなく即興音楽でも活躍するキム・ミールやアイヴィン・ロンニングのような1980年代生まれの若手の逸材が出てきている。

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Reflection of Music vol. 37 レスター・ボウイ

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レスター・ボウイのソロはいつも華があった。彼のアイドルがルイ・アームストロングだったことは、トランペットの表情によく表れている。技術的に際立っていた奏者ではないが、一聴してすぐそれとわかる音色、表現の多彩さ、表情の豊かさには誰も真似ができないものがあった。

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Reflection of Music Vol. 36 カール・ベルガー

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ベルリンでの「So Long, Eric」公演は、そこにカール・ベルガーがいること自体特別だったのだろう。私は、彼の軌跡とこの半世紀のジャズの流れに思いを馳せたのである。

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Reflection of Music vol.34 ローレン・ニュートン

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身体そのものを楽器とするローレン・ニュートン、幅広い音域、色彩に例えるならば淡く仄かな色あいから濃く濁った色調まで豊かな音色を持ち、変幻自在にその響き、表情を操りながら、ヴォイスの限界を超えるように時に音響的に時に演劇的に即興パフォーマンスを行う。ノイジーでダーティなサウンドを発する時も決して品格を失わない。彼女が創り上げたパーソナルな音空間には、いつも毅然とした美しさが保たれている。

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Reflection of Music Vol. 31(Extra) セシル・テイラー

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私たちはセシル・テイラーの音楽をどう聴けばよいのか。トニー・オクスレーはかつてこう言った。「セシルの音楽をモダーン・ミュージックのように決してシリアスに捉える必要はない。とても自由でエナジーに満ちていて、僕は演奏していてもとても楽しい」。そして付け加えた。「ただココロを開いて聴けばいいのだ」と。

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Reflection of Music Vol. 30 セシル・テイラー

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セシル・テイラーはエリントン同様に音楽家として屹立した存在だ。今回再びそのステージを観て、彼が追求してきたのは、あくまでもパーソナルな音楽であり、世界だということを強く感じたのである。

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Reflection of Music vol. 27 早坂紗知

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早坂紗知はまさに日本のジャズにおける女性管楽器奏者の草分けである。今でこそ女性の管楽器奏者は珍しくないが、25年前は違った。音楽ビジネスとは無関係に、演奏家として我が道を突き進んできた姿は寧ろ爽々(すがすが)しくみえる。

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Reflection of Music vol. 25 ランディ・ウェストン

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音楽を演奏するということをスピリチュアルなイベントと捉えているというランディ・ウェストン、スピリチュアルという言葉がぴったりとくる音楽家はそんなにいるものではない。その数少ないひとりが彼なのである。

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Reflection of Music vol. 2 ドン・チェリー

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ドン・チェリーは60年代から世界を旅し、マージナルな地域にも赴き、そこのミュージシャンと共演してきた。フリージャズ畑では珍しく、そのボーダーを身軽に越境するミュージシャンだった。

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Reflection of Music vol. 1 セルゲイ・クリョーヒン&ポップ・メハニカ

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ステージでポップ・メハニカが発していた途方もないエネルギーはいったいなんだったのだろう。当時はレニングラードのアンダーグラウンドに押し込められていたパワーが噴出したものとばかり思っていた。半年後に世界が大きく変わるとは誰一人予想していなかったことは確かである大きく時代は動こうとしていた。今思えば、あのエネルギーにはその後の大きな変化を暗示させる何かがあったような気がしてならない。

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Relection of Music Extra-A マリオ・スキアーノ

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マリオ・スキアーノのアルト・サックスは、独特のビブラートをかけた奏法に特色がある。そのサウンドには唄を好んだナポリ人のココロが時として現れているのだ。エンターティンメントから前衛まで自由に行き来するスピリットは、歴史的にも自由な精神に支えられた街ナポリの住人、プルチネッラに自己の分身を見るナポリ人の姿に重なるのである。

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