Monthly Editorial
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From the Editor’s Desk #7 ワールド・ジャズ・ミュージアム 21 開設の意義
From the Editor’s Desk 稲岡邦彌, No. 289 2022年4月30日 — 稲岡邦彌
4月15日、伊香保温泉の近く群馬県吉岡町に開館したワールド・ジャズ・ミュージアム21は、年内の通年テーマとして「よみがえれ”栄光の70年代” ジャズ、ブルース、ソウル&レゲエ 観る(写真展)聴く(ライヴ演奏)」として活動を展開していく予定である。
Features
Reviews
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#2179 『爵士詩靈魂夜 A Soulful Night of Jazz Poetry』
CD/DVD Disks, No. 289 2022年4月30日 — 齊藤聡
中国語圏で中国語によるジャズを歌う試みはさほど多くはなかった。本盤はその新世界に向けた一里塚となるにちがいない。
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#2178 『sara (.es) / Esquisse~Piano Improvisation』
『サラ(ドットエス) / エスキース~ピアノ・インプロヴィゼーション』CD/DVD Disks, No. 289 2022年4月30日 — 剛田武
楽器も場所も彼女自身と言っても過言ではない最高に理想的な環境で生み出されたピアノ演奏は、この上なく優しく自由で、母の胎内にいるような安心感に満ちている。
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#2177 『河崎純 feat. マリーヤ・コールニヴァ/STRANGELANDS – Eurasian Poetic Drama』
CD/DVD Disks, No. 289 2022年4月30日 — 金野 "onnyk" 吉晃
河崎の夢「ユーラシアン・オペラ」とは、失われたグラン・レシ=大いなる物語の断章を拾い集める作業ではないのか。とすればそれに接するものは、自分でその物語を想像することが許されるだろう。河崎純は我が夢の導き手である。
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#2176 『トゥーツ・シールマンス meets ロブ・フランケン–スタジオ・セッションズ1973-1983』
CD/DVD Disks, No. 289 2022年4月30日 — 小西啓一
生きている “歓喜”と“希望” を実感し、さらに音楽の根源的な “癒し”の力にも触れられるジャズ・アルバムとして、皆様にぜひお勧めしたい。
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#2175 『Tomasz Dąbrowski(トマシュ・ドンブロフスキ)/The Individual Beings』
CD/DVD Disks, No. 289 2022年4月30日 — 岡崎凛
ポーランド出身のトランぺッター、トマシュ・ドンブロフスキのセプテットによる、トマシュ・スタンコ(tp)へのトリビュート作。うなりをあげる電子音や個性的なツインドラムに、管楽器の美しいハーモニー、荘重な楽曲に満ちるリリシズムがじわじわと心に迫る。
Interviews
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Interview #246 ゾウ・アンバ Zoh Amba
Jazz Right Now, Interviews, No. 289 2022年4月30日 — 齊藤聡
ゾウ・アンバ(Zoh Amba)は2000年4月27日、アメリカ・テネシー州の生まれ。昨年(2021年)の9月にニューヨークに越してきて活動を開始し、大きな話題になっている。
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Interview #245 ヒロ 川島 Hiro Kawashima (tp&vo)
Interviews, No. 289 2022年4月30日 — 稲岡邦彌
自分のバンドはチェットの音楽を「追求する」というよりむしろ「楽しみながら発見して自分も進化する…」という表現があっているかもしれません。
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Interview #244 ローリー・ヴァホーミン
Interviews, No. 289 2022年4月30日 — 稲岡邦彌
私は彼の遺産を支援することに興味があり、そのために本を書き、ビルの膨大な作品群から直接インスピレーションを受けて新鮮な新しい作品を創作している人たちをネットワークし、支援し続けているのです。
Column
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Reflection of Music Vol. 84 高木元輝
Reflection of Music 横井一江, No. 289 2022年4月30日 — 横井一江
昨年から今年にかけて、高木元輝のCDが国内外のレーベルから数多くリリースされた。彼の奇跡を辿るよい機会だろう。奇しくも今年は没後20年に当たる。
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菅原光博 ジャズを撮る!! #16「アメリカ建国200年」
ジャズを撮る!菅原光博, No. 289 2022年4月30日 — 菅原光博
1976年、アメリカ建国200年。ニューポート・ジャズ・フェス in NY、52丁目のビルの谷間に若手ジャズメンの清新なサウンドが高らかに鳴り響いた。
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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #78 Charles Mingus <Pithecanthropus Erectus:直立猿人>
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説, No. 289 2022年4月30日 — ヒロ ホンシュク
この4月22日はミンガスの生誕100年記念だった。ミンガスは現代のアメリカ代表作曲家として名を残したが、ビバップ以降のジャズ演奏の位置付けをしたという功績を忘れてはならない。ミンガスの偉大さを言葉で表現するのは至難だが、彼の演奏スタイルの解説と、難曲<Pithecanthropus Erectus>の解説に挑戦してみた。
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ジャズ・ア・ラ・モード #56. ジュディ・ガーランドの『リトル・ブラック・ドレス』
Jazz à la Mode 竹村洋子, No. 289 2022年4月30日 — 竹村洋子
ジュディ・ガーランドをはじめとし、多くの女性ジャズ・ミュージシャンたちに愛されてきた『リトル・ブラック・ドレス』について。
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エッセイ「風を歩く」から vol.2「ライフ・キャフェ LIFE CAFE」風巻 隆
風巻隆「風を歩く」から, No. 289 2022年4月30日 — 風巻隆
この日の二人の演奏は、既存のスタイルに依りかからない新しい音楽のあり方として、ニューヨークの聴衆には受けとめられていたのだろう。
Concert/Live Report
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#1213 太田 剣 in memory of 和泉宏隆 at お茶の水NARU
Concerts/Live Shows, No. 289 2022年4月30日 — 神野秀雄
和泉宏隆が亡くなる前日で最後のライヴとなった「NARU」での太田剣カルテット。1年後にメンバーが集まり、ピアノの佐藤浩一を加えて、和泉宏隆の美しい曲の数々を演奏した。
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#1212 藤井郷子 東京トリオ
Concerts/Live Shows, No. 289 2022年4月30日 — ゲスト・ コントリビューター
フランク・ザッパ、プリンス、そして藤井郷子。この三者に共通する項目はなにか?
それは、尽きせぬクリエイティヴィティと比例し、常軌を逸して多作であることだ -
#1211 フリー・ジャズ・フェスティバル・ザールブリュッケ
Concerts/Live Shows, No. 289 2022年4月30日 — ゲスト・ コントリビューター
音楽に打ちのめされたり救われたりする現場が、こんなに大変で、綱渡りのようで、だけどだからこそ実現できるってことが凄いことなんだって言うのも、改めて実感することができた。
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#1210 幻視者たちの饗演
And the music continues to evolve vol.7 “Last Exist”Concerts/Live Shows, No. 289 2022年4月30日 — ゲスト・ コントリビューター
これぞ音の煉獄、補陀落詣でとも言うべき、筆舌に尽くしがたい音楽体験であり、自分が長年探し求めてきた究極のサウンドに漂着した気分だ。