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このパフォーマンス2017(海外編)No. 237

#01 ドーナル・ラニー&アンディ・アーヴァイン

text by Makoto Ando 安藤誠

2017年4月2日 代官山 晴れたら空に豆まいて

Donal Lunny (bouzouki,gt,vo)
Andy Irvine (bouzouki,mandola,vo)

今年の来日アーティストの中では、1月のエルメート・パスコアール(渋谷WWW X)と10月のジョン・ケイル(南青山ブルーノート)、そして春に来日したドーナル・ラニー&アンディ・アーバインのデュオがひときわ印象に残った。ドーナルとアンディの2人が揃った日本でのパフォーマンスは2008年のMozaikでのツアー以来。90年代後半や2000年代前半にはたびたび来日し、日本のミュージシャンとも積極的なコラボを行っていたこともあり、今回の9年ぶりとなる公演は随分待たされたなという感覚。その分ファンの期待も高まっていたはずだが、いい意味で全く以前と変わらない演奏を聴かせてくれた。プランクシティ以来、何千回も演奏したであろう「Bulgarian Tune」「My Heart’s Tonight In IreIand」「Blacksmith」「Never Tire of the Road」といった定番曲で、アンディの弾くマンドーラとドーナルの奏でるブズーキ、その絡み合いのなんと瑞々しいこと!大地に根を張る大木を思わせる、2人の巨人の貫禄を見せつけられたライブだった。

安藤誠

あんどう・まこと 街を回遊しながらダンスと音楽の即興セッションを楽しむイベント『LAND FES』ディレクター。

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