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伊藤 潔著『My Dear Artists~ジャズ・レジェンドたちとの邂逅』

ジャズ界では知らぬ者のいない名プロデューサー伊藤 潔の「自伝的エッセイ集」が刊行された。遅すぎるとも思える自伝だが、彼はまだれっきとした現役プロデューサー。事実、ピアニスト野力奏一のソロ・アルバムをリリースしたばかりだ。
伊藤は慶應大学を卒業後、1969年CBS-SONYに入社、プロデューサー稼業をスタート、ゲイリー・ピーコックと菊地雅章の名盤などを制作間もなく、退社、新レーベルEastWindに移籍、プロデューサーとしての活動を全開させる。以来、制作したアルバムは150枚を超える。渡辺貞夫の大ヒット作『カリフォルニア・シャワー』、日野皓正『ダブル・レインボウ』などでフュージョン・シーンを牽引、菊地雅章の『ススト』などで気鋭のデザイナー石岡瑛子を起用、ジャケット・アートワーク/デザインにも革新をもたらした。
この著書では、第1章マイルス・デイヴィスから第22章鯉沼利成まで、スティーヴ・ガッドと桑原愛とのインタヴューを含め関わった22名のレジェンドとのエピソードを語り尽くす。
彼の語る日米の生々しい制作現場やレジェンドの人となりを知ることになりリスナーはアルバムにさらなる愛着を感じ、また、過去50年にわたる日米のジャズ>クロスオーバー、フュージョンから現在に至るシーンの流れを身をもって体験することになる。
発売は、シンコーミュージック・エンタテイメント。定価は税込2,640円。
詳細は;https://www.shinko-music.co.jp/item/pid064610x/

 

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