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4/20 馬場孝喜、柳原由佳、沢田穣治
at 東京・下北沢 No Room for Squares

Text by Hideo Kanno 神野秀雄

●色彩豊かな音世界を描き出すピアニスト柳原由佳とギタリスト馬場孝喜の出会い。鬼才沢田穣治を交えて贈る衝撃の東京初演

2025年4月20日(日) 14:30
下北沢 No Room for Squares

馬場孝喜 Takayoshi Baba: guitar
柳原由佳 Yuka Yanagihara: piano
沢田穣治 Jyoji Sawada: contrabass

¥3,500  (+2 drink)
東京都世田谷区北沢2-1-7 ハウジング北沢ビルⅡ 4F
京王線・小田急線 下北沢駅 徒歩5分

公演ページはこちら
No Room for Squares ウェブサイト

豊かな表現力とグルーヴを持つ柳原由佳と馬場孝喜の出会い。これまでにありそうでなかったが、2025年2月4日に大阪・天馬「Bamboo Club」で、鬼才 沢田穣治を交えてついに実現。観客も3人も予測していなかった衝撃のケミストリーが起きた奇跡のライヴとなった。関西での関心は高く満席となった。そして、4月20日、満を持して東京・下北沢No Room for Squares で東京初演を行う。

柳原由佳は大阪出身、バークリー音楽大学を卒業、東京と関西を拠点に活動している、2023年にはデトロイト・ジャズ・フェスティヴァルで「Khamsin」のメンバーとして出演し、スタンディングオベーションとなる大活躍を魅せた。この3月下旬にもフランス・サンマロでのジャズフェスティヴァル「Jazz à L’Etage」に出演するなどを海外へ活躍の場を大きく広げる。
馬場孝喜は京都出身、ニューヨーク〜ブラジルに渡り、身に付けた卓越したテクニックと斬新なサウンドで、ジャズ界のレジェンドからJ-Popのスターにまで重用されるギタリスト。2023年には『Nobie & 馬場孝喜/おわりとはじまり』をリリースしている。
沢田穣治は兵庫出身、ショーロクラブで35年活動、プロデューサー、作曲家、マルチプレイヤーとして活躍、映画音楽・沖縄島唄・現代音楽・音響系作品の制作や、J-POPアーティストのプロデユース、アレンジなど多種多様な音楽制作に携わってきた。レーベルUnknown Silenceを主宰。沢田が最も信頼するギタリストが馬場で、沢田と柳原はサックスの太田 剣と「sonora do silêncio」で活動し5月21日(水)19:30から渋谷「公園通りクラシックス」(日本基督教団 東京山手教会 地下)でのライヴも予定している。

親密なインタープレイから今までに知らなかった音が曝け出され美しく溶け合う素晴らしい瞬間。鳥肌も立ちながら優しく心地よい音響に包まれるひととき、この奇跡の出会いを東京初演で体感して欲しい。

「No Room for Squares」は、サックスプレイヤーでもある仲田晃平が酒造・酒販業界での経験も経て、2019年にオープン。店内は禁酒法時代のバーをイメージしている(ちなみにシカゴのジャズクラブ「Green Mill」は禁酒法時代の姿をとどめている)。壷阪健登、大林武司、石若 駿、中村海斗、馬場智章、井上 銘、Taka Nawashiro、KAN、石川紅奈、大友良英、そして馬場孝喜などが出演し、老舗ジャズクラブでの演奏とは少し異なり、気鋭ミュージシャンの違う本気スイッチが入り熱く自由な演奏を繰り広げる。現代の日本ジャズが育つ最重要拠点のひとつだと思う。この3人は大阪でスイッチが入ってしまった感じだが、「No Room for Squares」でさらにスイッチが入り、既視感のないサウンドとグルーヴが出現するのではと心から期待している。

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。Facebookグループ「ECM Fan Group in Japan - Jazz, Classic & Beyond」を主催。ECMファンの情報交換に活用していただければ幸いだ。

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