7/11 ディノ・サルーシ 生誕90年記念アルバムをリリース
去る5月20日に90歳の誕生日を迎えたアルゼンチンのバンドネオン奏者ディノ・サルーシが、7月11日、ECMから記念のアルバム『エル・ビエホ・カミナンテ(老いた放浪者)』(ECM 2802)をリリースする。共演は息子のギタリスト、ホセ・マリア・サルーシとノルウェーのギタリスト、ヤコブ・ヤング。ディノにとっては前作のソロ・アルバム『Albores(夜明け)』(ECM2638) 以来5年ぶりの新作。ホセ・マリアがクラシック・ギターをヤコブがテレキャスターとアコースティック・スチール弦ギターを用い、ディノのバンドネオンと見事なサウンドスケープを描いている。12曲のレパートリーは、3人のミュージシャンの新旧のオリジナル曲、ノルウェーの歌手カリン・クロッグのカバー(<ノーザン・サン>)、<サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム><マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ>などのジャズ・スタンダードで構成され、過ぎ去りし時空に思いを馳せながらいつものように来たるべき未来を見据えている。
録音は23年ブエノスアイレスのディノのスタジオで、ミックスはマドリード。セルフ・プロデュース作。