5/5 オランダ「YOUNG VIPs」選出の 岡部源蔵が新作『Disoriental』リリース
オランダの有力ジャズクラブが選出する2017年度の Young Vips(最優秀新人賞)のひとり(もうひとりはピアニストのチャピ・トレス)に選出されたアルトサックス奏者の岡部源蔵が3年ぶりに新作をリリースする(国内発売は東京エムプラス)。。
岡部は、東京生まれ、20歳の時に渡欧、イタリアのペルージャ国立音楽院クラシックサックス科を卒業後、ローマ音楽院でジャズを学んだユニークな経歴を持つ。その後、ヨーロッパのジャズの中心地、オランダに移住、2009年ハーグでカルテット「OKABE Family」を結成した。「OKABE Family」は、スペイン出身のピアノのミゲル・ロドリゲス、カナダ出身のベーシスト、スティーヴ・ズワニンク、イタリア出身のドラマー、フランチェスコ・デ・ルベイスからなる”マルチ・カルチャル” カルテット。2013年に『OKABE Family』、翌2014年に『Second Line』をそれぞれOAPからリリース、『Disoriental』は OKABE Familyの待望の3作目で、オランダの名門 Challengeからの発売となった。
「YOUNG VIPs」受賞後、3月にアムステルダムのビムハウスで受賞記念コンサートを行い、その後国内をツアー、5、6月にはジャズ・フェスの出演が予定されている。
日本では有力女流ジャズ・ミュージシャンの輩出が続いているなか、岡部は久しぶりの、待望の有力男性ジャズ・ミュージシャンの出現と捉えて良いだろう。
なお、OKABE Family は受賞によるオランダ政府の援助を得て、今秋日本への凱旋ツアーを計画しているという。
(text by 稲岡邦彌)