JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

閲覧回数 31,677 回

及川公生の聴きどころチェックNo. 234

#375 『横田明紀男/Love at Christmas』

「及川公生の聴きどころチェック」:今月の7枚

T&A

横田明紀男 (g)
長尾珠代 (vln, pf)

1. ザ ・クリスマス ・ソング
2. あら野の果てに
3. ママがサンタにキスをした
4. ブルー・クリスマス
5. アメイジング・グレース
6. サンタが町にやってくる
7. ホワイト・クリスマス
8. メリー・リトル・クリスマス
9. メリー・クリスマス、ミスター・ローレンス (「戦場のメリークリスマス」より
10. さやかに星はきらめき
11. カッチーニのアヴェマリア
12. Delight! (ベートーベン交響曲第9番より)
13. きよしこの夜


トラック11に素晴らしい空間感たっぷりの綺麗なサウンドが聞ける。エレキギターのサウンドに対して、ピアノのサウンドが神経質ではない。帯域を広げないサウンドが好感を持てる。

他のトラックでは、ギターの超絶オンマイクのサウンドに、ヴァイオリンが乗る。音像的にはギターが主で、センターに大きなサウンドの魂を造る。これに同じ定位でヴァイオリンが重なるが音像の広がりは制限されている。ここらあたりは演奏家の希望かもしれない。近接マイクが拾うギターの共鳴は聴きどころかも知れない。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

コメントを残す

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.