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及川公生の聴きどころチェックNo. 221

#294 『Glauco Venier / Miniatures~Music for Piano and Percussion』

ECM 2385

Glauco Venier (Piano, Soundsculptures)

1.RITUAL
2.TIZIANO’S PAINTING
3.NO. 40
4.BYZANTINE ICON
5.SERENITY
6.ABSTRACTIO
7.PRAYER
8.GUNAM
9.MADIBA
10.THE TEMPLE – WAR – LITANIES
11.KRUNK
12.AVE GLORIOSA MATER SALVATORIS
13.VISIBLE SPIRIT
14.DEEP AND FAR
15.CE JOUR DE L’AN

Recorded at Auditorio Stelio Moto RSI Studio, Lugano
Engineer : Stefano Amario
Produced by Manfred Eicher.

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『グラウコ・ヴェニエル/ミニアチュアズ〜ピアノとパーカッションのための音楽』

ピアノの音色に心に安らぎが宿る。録音手法だけの仕上げではない。ホール中央にピアノが置かれた周辺を時々遮る打楽器の遊び、これを想像する。実際の録音は知らないが、私が録音するならこの場面が浮かぶ。
金属系の打楽器は、極めて弱音に演奏しても録音上想像以上に音像が引き立つ。

なにかこの効果を狙って録音したのではないか。遠近感の造り方から、そう思える。高音質が、空間を埋めていく感触は気持ちが落ち着く。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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