#01 『SCHUBERT “Winterreise und Die Zeit”/波多野睦美&高橋悠治』 伏谷佳代
音の狭間に揺らぐ深淵と、東京の冬の木漏れ日がリンクした超時的な昼下がり。
続きを読むJazz and Far Beyond
音の狭間に揺らぐ深淵と、東京の冬の木漏れ日がリンクした超時的な昼下がり。
続きを読む「舞台というカンヴァスを描き切る身体の自在さ」は、この日の出演者すべての共通項。聴き手は視覚と聴覚をフルに動員しながら、演者たちが差し出す内的世界へとり込まれていくことになる。
続きを読む思えば蛇腹の抑制が生むリズミカルな律動など、三者三様の鼓動や息遣いがひとつの大きな有機体のように連なるユニットだ。余白が豊穣である。その包容力は、忘れがたい衝撃という類いのものではなく、身体に沁み込んだ記憶がさざ波のように寄せる瞬間を捉えた、静かな覚醒と充足。
続きを読む