#02 MMBトリオ:R.モツクーナス,A.ミカルケナス,H.ベレ・トリオ
MMB3:Liudas Mockūnas,Arnas Mikalkėnas & Håkon Berre Trio
text & photos by Kenny Inaoka 稲岡邦彌
4回目にして初めて念願のトリオ編成での来日を果たしたリトアニアのリード奏者リューダス・モツクーナス。同郷のピアニスト、アルナス・ミカルケナスとノルウェイ出身でコンセルバトワール以降コペンハーゲンに在住のドラム奏者ホーコン・ベルのトリオ。筆者はスケジュールをやりくりして半分の4回のギグを聴くことができた。3回は日本のゲストが入った。なってるハウスの神田綾子(voice)とルイス稲毛 (el-b)、ヴェルヴェトサンの纐纈雅代 (as)、ピットインの大友良英 (el-g)と仲野麻紀 (as, metal-cl)。横浜エアジンは「横浜国際なんでも音楽祭」出演でゲストなし。詳細は別項に譲るが、MMBトリオは非常にコントロールされたしかし豊穣で見通しの良いサウンドスケープを描き出した。しばし手を休めてバンドの展開を見極めて演奏に戻るピアノのアルナスの姿が印象的だった。ゲストについて言えば、ヴォイスの神田綾子はNYでの活躍を彷彿させる存在感を際立たせるユニークな唱法で臨み、共演経験のある纐纈雅代はパワーブレイで挑み、パリを拠点とする仲野麻紀はバンドの一員であるかのようにアンサンブルを重視。大友良英はいつになく全力疾走で汗をかいた。
仲野麻紀、纐纈雅代、梅津和時、坂田明、大友良英、林栄一、リューダス・モツクーナス、ホーコン・ベレ、神田綾子、ルイス稲毛、アルナス・ミカルケナス