#02 Hiromi’s Sonicwonderland ヒロ・ホンシュク
今年も大好きなRobert Glasper(ロバート・グラスパー)やCécile McLorin Salvant(セシル・マクロリン・サルヴァント)やJoyce(ジョイス)を楽しんだが、なんと言ってもCaetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)のライブを観られたのは大きかった。だが、どのコンサートをMy Pickに、と考えるとやはりHiromiのSonicwonderlandだ。
Hiromi’s Sonicwonderland at Berklee Performance Center 2024年11月9日(土)20時
- Hiromi – piano, keyboards
- Adam O’Farrill – trumpet
- Hadrien Féraud – bass
- Gene Coye – drums
アルバムの解説は本誌No. 308、楽曲解説#97をご覧下さい。コンサートでの選曲はこのアルバムからだったが、全員即興でどこにでも飛んで行くスリル満点の内容だった。筆者のお目当てはベースのアドリアン・フェホーとドラムのジーン・コイのグルーヴで、アドリアンに釘付け状態だった。Hiromiは相変わらずご機嫌だった。何よりの収穫はトランペットのアダム・オフェリルだった。アルバムでは若いのに成熟した「うまい」プレイヤーという印象だった。ステージでも地味に落ち着いた佇まいだったが、音使いやフレージングは斬新で、思いっきり楽しませてもらった。それに、あの食いつくようなオン・トップ・オブ・ザ・ビートのタイム感が、ご機嫌リズムセクションとのマッチングでピカイチだった。
Adam O'Farrill、Hiromi、Hadrien Féraud、アドリアン・フェホー、Gene Coye、ジーン・コイ、アダム・オフェリル