#06 「高瀬アキ / 秋のアキ 2024」 三田晴夫
2024年10月9日 @新宿ピットイン
高瀬アキ (p)
ダニエル・エルトマン(sax)
guest: 八木美知依(エレクトリック17絃箏、エレクトリック21絃箏)
ベルリンを拠点に活躍するピアニスト高瀬アキがSAX奏者ダニエル・エルトマンを伴って帰国した新宿ピットインでのライブが素晴らしかった。
ゲストは箏の八木美知依で、アキさんとは初共演との事。
1stは高瀬&エルトマンのduo。久しぶりに聴くアキさんの音色はパワーと繊細さを併せ持ち、そこにエルトマンの太く丸く綺麗な音色のソプラノとテナーが絡みグイグイ惹き寄せられる。
2ndは八木が参加し、箏の太い低音と切れ味が良い中高域が上手く混じり合い、更にカラフルな世界を展開した。
2006年に国際交流基金の助成を受け、橋本一子 Ub-X (井野信義、藤本敦夫)のトリオに八木美知依を加えてドイツはケルンとデュッセルドルフのツアーを敢行。
八木さんと別れた後にUb-Xのメンバーとベルリンに足を伸ばした際に、Ub-Xメンバーとアキさんのお宅にお邪魔した(藤本は体調不良で欠席)。アキさんはその日にツアーから戻ったばかりという事で、代わってご主人でヨーロッパを代表するピアニストの アレクサンダー・シュリッペンバッハがドイツの名物グーラッシュを作ってご馳走してくれたのが思い出深い。
そのアキさんと八木さんとが初共演という事で僕としても非常に感慨深かった。
photo by Kazue Yokoi
三田晴夫(みた・はるお)
ジャズのマネージメント事務所(有)ジャムライスを経て、1985年にCM音楽を中心にした音楽制作会社(有)スーパーボーイを設立(旧社名(有)四宝)。2009年にレコードレーベルTEOREMA、翌年にJUMP WORLDを立ち上げ、自らプロデューサーとしてジャズを中心にするも民謡からJ-POPまで幅広く制作している。
主な作品としては、2017年のteaのデビュー•アルバム「INTERSTELLAR 」がミュージック・ペンクラブの新人賞、2020年の宮本貴奈の「Wonderful World 」が同賞の最優秀作品賞を受賞。最新作は2024年1月10日リリースのクリヤ・マコト/安井源之新 RHYTHMATRIXの「BRIGHTNESS」。
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