JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

閲覧回数 207,107 回

international(海外)News

6/19 Peperoncino Jazz Festival NY & The Town Hall Present
An All-Star Tribute To Michael Brecker

来たる6月19日(水)タウンホールにてオール・スター・バンドによるマイケル・ブレッカー追悼コンサート「ペペロンチーノ・ジャズ・フェスチヴァル NY」が予定されている。制作・提供はタウンホール。
出演予定は、Branford Marsalis, Joe Lovano, George Garzone, Jerry Bergonzi, Steve Wilson, Marcus Printup, Mike Mainieri, Joey Calderazzo, John Patitucci, Gerald Cannon, and Bill Stewart。
開演(9:00pm)に先立って、7:00pmからステージ上で作家デイヴ・シュレーダーによる出演アーチストへのインタヴューが予定されている。

マイケル・ブレッカーについて

Michael Brecker(1949.3.29~2007.1.13)
卓越したテクニシャンで、他のテナー・サックス奏者に多大な影響を与えた(ウェイン・ショーター以来、他のテナー・サックス奏者に最大の影響を与えた)マイケル・ブレッカーは、初のソロ・アルバムをレコーディングするまでに長い時間を要した。彼はキャリアの大半を一流のスタジオ・プレイヤーとして過ごし、ポップ・シンガーのバックを務めることが多かったため、ジャズ・リスナーの中には彼の非常に優れたインプロヴィゼイション・スキルを見落としてしまうファンもいた。
ブレッカーはクラリネットとアルトから始め、高校時代にテナーに転向した。早くからロックやR&B志向のバンドで演奏。1969年にフィラデルフィアからニューヨークに移住、すぐに初期のフュージョン・グループ、「ドリームス」に参加。1973年から1974年にかけてはホレス・シルヴァー(Horace Silver)・バンドに在籍し、ビリー・コブハム(Billy Cobham)とギグを行なった後、1970年代の大半は兄のトランペッター  ランディ・ブレッカー(Randy Brecker)とブレッカー・ブラザーズ(Brecker Brothers)を結成。80年代初頭には「ステップス」(後に「ステップス・アヘッド」)に在籍し、EWI(電子管楽器)をも駆使、70年代から80年代にかけて数え切れないほどのスタジオ・セッションをこなし、ジェームス・テイラー、オノ・ヨーコ、ポール・サイモンらと共演した。
1987年(当時すでに38歳)にリーダーとして初のアルバムをリリースすると、ブレッカーは挑戦的なジャズ・シーンに頻繁に登場するようになった。1988年と1990年にリーダー・セットを追加レコーディングし、1995年にはマッコイ・タイナーと組んで最も聴き応えのあるジャズ・レコーディングを行い、再結成したブレッカー・ブラザーズ・バンドでツアーを行った。1998年には『Two Blocks from the Edge』がリリースされ、その1年後には『Time is of the Essence』でブレッカーが完全復活した。2000年代初頭には『Nearness of  You』がリリースされ、2001年には『The Ballad Book』を、2003年には『Wide Angles』をリリースした。
しかし、2005年のコンサート中に謎の背中の痛みを感じたブレッカーは、骨髄異形成症候群(MDS)と診断された。適合する骨髄ドナーを探すも見つからず、結局2005年末に娘を通じて実験的に部分的に適合する血液幹細胞移植が行われたが、2007年1月13日、ブレッカーはこの世を去った。
ブレッカーの最後のアルバムとなった『巡礼』は、ピアニストのハービー・ハンコックとブラッド・メルドー、ギタリストのパット・メセニー、ベーシストのジョン・パティトゥッチ、ドラマーのジャック・デジョネットをフィーチャーしたもので、皮肉にも、すべてオリジナル曲による初のアルバムとなったが、彼の没後、数ヵ月後経ってリリースされた。
Scott Yanow, Rovi

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください