小川隆夫著『来日ジャズメン 全レコーディング 1931~1979
レコードでたどる日本ジャズ発展史』
コンサートなどで来日した欧米を中心とする海外ジャズ・ミュージシャンが、滞日中にスタジオやライヴで残しアルバム化された作品を網羅した1冊。50年代は主に来日公演だけで終わっていたが、60年代には日本人との共演が増し、70年代になると国際的なレヴェルに達した日本人と共演する機会も増えていく。これらを通し、本邦ジャズの発展史も併せて紐解く。
本書には日本の地を踏んだ海外ジャズ・ミュージシャンによる滞日中の「日本録音作品」全443点が収録され、すでに世界中のファンから注目を浴びた著名なアルバムから知られざる名盤まで、全作品のジャケット写真、詳細データ、筆者の解説までを含む。
Part 1 からPart 5に至るアルバム紹介に加え、ミュージシャン・リストと人名索引付き。日本におけるジャズ発展史上重要なのは70年代までとの著者の判断で収録は70年代までに限られている。ジャズ評論家小川隆夫の労作。
A5版 736ページ、本体3,500円+税。
詳細は;
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid0653351/