9/09 『超ジャズ 杉田誠一 著作・写真集』刊行
フォト・ジャズ・ジャーナリスト杉田誠一の1周忌に際し、『超ジャズ 杉田誠一 著作・写真集』がカンパニー社より刊行される。
1969年、保守化するジャズ評論に対する強烈なカウンターとして始まり、やがてミュージシャンを含む多くのジャズ・ピープルを巻き込みラディカルな運動体を形成しながら日本の前衛ジャズ・シーンに多大な影響を与えた伝説の雑誌『JAZZ』を中心に、先立つ同人誌『our jazz』、週刊グラフ誌『アサヒグラフ』、写真集『ジャズ幻視行』収録のルポ、評論、レヴュー、写真をまとめたもの。テキスト58本、写真172点、ディスクレビュー100本からなるカメラとペンを持ってジャズと対峙した一人の青年のドキュメント。
“ジャズはジャズを超越することでしか、ジャズたり得ない。超ジャズとは非ジャズではなく、あくまでも超ジャズ以外の何ものでもない。現実が超現実によって、現実たり得た如く、ジャズは超ジャズによって復権するに違いない”「超ジャズ論手稿」(1969年)。
なお、9月7日(日)8日(月)の両日、刊行を記念した写真展とライヴ・イベントが代々木上原・ハコギャラリーで予定されている。