お悔み:生悦住英夫(PSFレコード/モダーンミュージック・オーナー)
前衛音楽やサイケデリック・ロック等の代表的なレーベル、PSFレコードの主宰者で、レコードショップ「モダーンミュージック」のオーナーである生悦住英夫(いけえずみひでお)さんが2月27日に死去。享年67。
拙著『地下音楽への招待』で2013年にインタビューさせていただき、音楽への愛情と情熱にあふれた半生を語っていただきました。「モダーンミュージック」という小さなレコード店が様々な人や音楽と出会いの場となり、PSFレコードからリリースされた作品は海外に紹介され、日本の先鋭的な音楽が世界的に評価されることなりました。その功績は多大なものがあります。謹んでご冥福をお祈りいたします。(剛田武)
以下、PSFレーベルのFacebookページより
PSFレーベルの主宰者、東京都明大前のレコードショップ モダーンミュージックのオーナーである生悦住英夫(いけえずみひでお) さんが2月27日の午前に御逝去されました。
PSFは80年代より多数の個性派アーティストを擁し、他の追随を許さない日本の伝説的アンダーグラウンドレーベルとして君臨し200枚を越えるタイトルをリリースし続けました。PSFでのリリースを契機に海外へ進出したアーティストは数知れず、世界の前衛音楽通には特に知られた存在でした。モダーンミュージックは、ポストパンクとして台頭したニューウェーブ全盛の当時に我関せずと、独自の価値観とセンスで良いと思うものだけを集めた極めて風変わりなショップでした。インターネットの無い当時は色々な情報源や人の出会いの場所でもありました。
病床の生悦住さんを励ます為にPSFのアーティストが有志で集い、未発表音源を 集めたオムニバスアルバムを現在製作中です。今夏までにDisk Union DIWよりリリースを予定しています。御存命中には間に合いませんでしたが、サイケデリックロック、アシッドフォーク、フリーミュージック満載の最期のPSF作品をお楽しみにしていて下さい。ひょうひょうとして旅へ出た彼もあの世でオムニバスの完成を楽しみにしていることでしょう。にやにやして、またもや我々に辛口の批評をして下さることを祈りつつ。
合掌 PSF所属アーティストより
海外の音楽サイトでも追悼記事が掲載されています。
WIRE
WIREhttp://www.thewire.co.uk/news/45808/hideo_ikeezumi_1949-2017#.WLWY-qOlPrE.twitter
npr music
今日、久しぶりに店に行ったらない!ネットで調べたらそこにはオーナーの生悦住さんご逝去の文字が!!ショックです。京王線沿線に住んでいることもあって学生の頃から30年、あんまり熱心な客ではなかったですが自分の音楽に対する考え方に確実に影響を与えたひとりでした。久しぶりにフラッと寄っても毎度とお声をかけて頂けたあの声が聞けなくなるのは寂しいです。
ご冥福をお祈りします。またお会いできる事を楽しみにしております。