3/27 アーサー・ブライス逝く
自らを“Black” アーサー・ブライスと称し、70年代から80年代にかけて最も輝いた(アルト)サックス奏者の一人、アーサー・ブライスが、去る3月27日カリフォルニア州ランカスターで死去した。ブライスは近年パーキンソン病で苦しんでいたことが知られている。享年76。
1940年7月5日、ロサンゼルスの生まれ。ホレス・タプスコットのThe Underground Musicians and Artists Association (UGMAA) に所属し、1969年、タプスコットの『The Giant is Awakened』でレコード・デビュー。70年代中期にNYに移住、ガードマンを経験した後、チコ・ハミルトンに見出され数年間チコのグループで活躍。その後は、ギル・エヴァンス・オーケストラ、レスター・ボウイー、ジャック・ディジョネット、マッコイ・タイナーに重用された。とくに、ディジョネットの「スペシャル・エディション」での活躍はECMの諸作を通じて世界的に知られるところとなった。また、ザ・リーダーズ、ワールド・サキソフォン・カルテットでの演奏も記憶に留められている。
Jazz Tokyo #229で、アーサー・ブライスを追悼する予定です。
Special Edition でアーサーを起用したジャック・ディジョネット、Special Edition や The Leadersでアーサーと共演歴の長いチコ・フリーマン、ホレス・タプスコット時代のいちばん古い音楽仲間オスカー・デリック・ブラウンから追悼文が届く予定です。
写真は、ECMかミラノのロベルト・マゾッティが協力してくれるはずです。