ECM 6月ECMの6月新譜はJ.スコフィールドとJ.ロヴァーノの2人のベテランが登場
ECMの6月新譜は、ジョン・スコフィールドのトリオとマルチン・ヴァシレフスキのトリオにジョー・ロヴァーノ(ts)が加わったカルテットの2タイトル。
ジョン・スコフィールドはもちろんECM初登場だが、共演のスティーヴ・スワロウ (b.gtr) はカーラ・ブレイのトリオでお馴染み。ビル・スチュアート (ds)とのトリオはそれぞれが気心の知れあった仲で、アルバム・タイトルの 『Swallow Tale』(スワロウ物語とつばめの尾のダブル・ミーニングか?)が示す通り収録曲のすべてが スワロウの楽曲。スワロウのリーダー・アルバムと言っても通る立て付けではある..。なお、このアルバムはユニバーサルから5月29日に国内先行発売される予定。
https://www.universal-music.co.jp/john-scofield/products/ucce-1183/
マルチン・ヴァシレフスキのトリオにジョー・ロヴァーノが加わったカルテット盤『Arctic Riff』は、2019年8月、フランス ペルヌ・レ・フォンテーヌのスタジオでの録音。ロヴァーノの1曲とマルチンの4曲、カーラ・ブレイの<Vashkar>の2テイクの他5曲はカルテットによる即興演奏。今やジャズ・テナーの第一人者と目されるジョー・ロヴァーを迎えて、このポーランドのトリオは一歩も後へは引かない。トマシュ・スタンコ (tp)との経験がものをいっているようだ。なお、ロヴァーノは、ポール・モチアンやビル・フリゼール、ジョン・アバークロンビーのECM作品に客演してきた他、昨2019年には自身のトリオ・アルバム『トリオ・タペストリー』をECMからリリースしている。