岡島豊樹著『ソ連メロディヤ・ジャズ盤の宇宙』刊行
ロシア・東欧のジャズにおける第一人者、岡島豊樹著『ソ連メロディヤ・ジャズ盤の宇宙』がカンパニー社から刊行された。1964年設立の旧ソ連国営レコード会社メロディヤからリリースされたジャズ関連の音盤をほぼ網羅した画期的なディスクガイド。3部構成で、第1部ジャズ・アンソロジーではレオニード・ウチョーソフやアレクサンドル・ツファスマンなど1920年代から1940年代にかけてのを録音を集成した「ソ連ジャズ・アンソロジー」シリーズ、第2部ではモスクワ・ジャズ祭を始めとする旧ソ連各地で開催されていたジャズ祭のライヴ盤、第3部では日本でも知名度があるガネーリン・トリオやセルゲイ・クリョーヒンから初めて知る名前まで様々なミュージシャン名義のレコードが紹介されている。単なる音盤紹介にとどまらない丁寧な解説が記されており、メロディヤ盤を通してソ連〜ロシアのジャズの草創期から今日までを知ることができる好著。
CD / LP も扱っているカンパニー社のオンラインショップp.minor、アマゾン他で購入できる。
セルゲイ・クリョーヒン、ガネーリン・トリオ、ロシア・ジャズ、メロディヤ、ソビエト・ジャズ