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12/01 nagaluレーベルから新譜2タイトルがリリース〜『佐藤浩一/Embryo』『Remboato/星を漕ぐもの』

キング・インターナショナル社がディストリビュートするレーベル<nagalu>から、同レーベルとしては2作目と3作目に当たる新譜が2タイトル、12月1日にリリースの予定。2作目は、ピアニスト佐藤浩一の2枚組アルバム『Embryo』(nagalu 003)で、Disc1は14曲からなるソロ・ピアノ作品集「Water」、Disc2は12曲からなるアンサンブルによる作品集「Breath」。佐藤浩一は、福盛進也、挾間美帆、伊藤ゴロー、原田知世などと共演し、近年ではアニメ映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の劇中曲のピアノを担当するなど映画音楽にも関わりが深いピアニスト。その佐藤浩一が、5年間かけて構想を練り自身3作目となる『Embryo』は“胎児”を意味し、忘れられがちな人間の原始的な感情や感覚を取り戻すオアシスとなるような、佐藤浩一の音楽家としての文学的/詩的な世界観を表しているという。ソロ・ピアノ作品集は佐藤浩一にとって初の試みで、調律師 狩野真氏が佐藤の楽曲に合わせて考案したヴァロッティ音律を応用した古典調律を施したベーゼンドルファーを使用。和音ごとに異なる表情を見せるこの調律により、現代のハーモニーの中では聴けないような緊張と緩和が味わえる1枚。DISC2 “Breath”では、佐藤が絶大な信頼を寄せるミュージシャンたちが様々な編成でストーリーを繰り広げており、息を呑むような緊張感から、燃え立つようなパッション、繊細で優しい風景までを描き出し、アンサンブルによる新たな表情を見せるDISC-1 “Water”でソロ・ピアノで演奏された曲のいくつかの聴き比べも興味深い。
https://www.kinginternational.co.jp/genre/nagalu-003/

一方の『星を漕ぐもの』(nagalu 005)は、それぞれがグループを率いる4人の実力者たち、
藤本一馬 (guitar)、栗林すみれ (piano)、西嶋徹 (bass)、福盛進也 (drums)によるカルテット
Remboato(レムボート)による2枚組。Disc1、2は4人がそれぞれ数曲ずつ自作曲を提供、ライヴを通じて練り上げられ完成度を究極まで高めた演奏が収録されている。4人が紡ぎ出す音楽は、淀みなく流れる水のように消えゆく音を景色に変え、懐かしい風景さえ新しく出逢ったものと感じさせる、nagaluレーベルのコンセプト「流水不腐」をまさに体現する内容となっている。
https://www.kinginternational.co.jp/genre/nagalu-005/

なお、nagaluは、2020年にドラマー/コンポーザーの福盛進也が設立したレーベルで、自身の2枚組アルバム『Another Story』(nagalu 001)でスタート、福盛自身がすべてのアルバムをプロデューサー/ドラマーとして関わり、コンテンポラリーなモノーラル・ミックスで表現されている。

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