#362 『TReS+2/NIMBA-Live at YAHAGI』
「及川公生の聴きどころチェック」今月の9枚
TReS:
永田利樹 (b)
RIO (brs)
早坂紗知 (as,ss)
+
伊藤志宏 (p)
大儀見元 (per)
1. Nimba (Toshiki Nagata)
2. Carinhoso (Pixinguinha) ~Tico Tico no Fuba (Zequinha de Abreu)
3. 白夜 (作者不詳:ブルガリア民謡)
4. Take care of all of my children (Tom Waits)
5. 冬の遊園地 (Toshiki Nagata)
各楽器のリアルさに見出される音質の特徴が聴きどころ。オンマイクが引き出す音質的な癖を、いい方向に応用したサウンド仕上げが大注目。ライヴなのだが、空間情報は極小。大胆だけど、この方向もある、とこのサウンドに関しては許してしまう。パーカッション演奏家のサウンドは筆者も挑戦した。
エンジニア魂を振るわせるサウンド。それを狙い撃ちにした。もう一点は、サックス。アルト、ソプラノ、がっちりオンマイクの、浮き出す音像に驚嘆。
ピアノのプリペアードもオンマイクががっちり生きている。ゾックとするサウンドの連発だ。