#466 『Mark Turner & Ethan Iverson / Temporary Kings』
『マーク・ターナー&イーサン・アイヴァーソン/テンポラリー・キングス』
text by Kimio Oikawa 及川公生
ECM2583
Mark Turner (Tenor Saxophone)
Ethan Iverson (Piano)
1 Lugano (Ethan Iverson)
2 Temporary Kings (Ethan Iverson)
3 Turner’s Chamber of Unlikely Delights (Ethan Iverson)
4 Dixie’s Dilemma (Warne Marsh)
5 Yesterday’s Bouquet (Ethan Iverson)
6 Unclaimed Freight (Ethan Iverson)
7 Myron?s World (Mark Turner)
8 Third Familiar (Ethan Iverson)
9 Seven Point (Mark Turner)
Recorded June 2017 @ Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano
Engineer: Stefano Amerio
Produced by Manfred Eicher
超絶透明感に溢れる録音。ピアノの抜けのいいサウンドに身震いする。追いかける様にサックスの音像が空間を支配する。サウンドも見事だか音像表現も秀逸。そこに音源があるという見え見えではなく、空間に発散した残響を強く意識した録音に注目したい。アコースティックを超え録音が作り出したマジックと言えようか。ピアノはマジックだ。近接音が豊かに聞こえる中に、共鳴の豊かなサウンドが色彩を放つ。マイキングを想像しながら、サックスとの融合が素晴らしいことに気を取られる。
マーク・ターナー、イーサン・アイヴァーソン、テンポラリー・キングス