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及川公生の聴きどころチェックNo. 220

#288 『スガダイロー/ゴールデンフィッシュ』

Velvetsun VSP-0009 2500円(税込)

スガダイロー (piano)
東保光 (bass)
服部マサツグ (drum)
トニー・チャンティ(vo:M5)

1. 黒坊主、参り候
2. それでも地球は回っている
3. バージェス頁岩
4. 新しい朝
5. 雨ニモマケズ
6. 群青
7. 生命の迷路
8. GOLDEN FISH
9. ゆきゆきて円環

 

重々しいサウンドを勢いを持って収録。決して透明ではないが、サウンドの暴発を良くも収めたなと、注目の録音。
かぶり、鮮明、を追求したら、作品の意味が消えてしまう。演奏者の技量を音圧で捉え、ミックス・バランスでかぶりを仲間に取り込む。
ピアノの芯の捉えた方、巧い。ベースの音像を形造る現実感、巧い。距離感のあるドラムがいい。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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