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及川公生の聴きどころチェックNo. 221

#291『Dominique Pifarély Quartet / Tracé Provisoire』

ECM 2481

Dominique Pifarély (Violin)
Antonin Rayon (Piano)
Bruno Chevillon (Double Bass)
François Merville (Drums)

1.LE PEUPLE EFFACÉ I
2.TRACÉ PROVISOIRE I
3.LE PEUPLE EFFACÉ II
4.VAGUE I
5.LE REGARD DE LENZ
6.TRACÉ PROVISOIRE II
7.TOUT A DÉJÀ COMMENCÉ
8.VAGUE II

Recorded at Studios La Buissonne-les-Fontaines, Pernes, July 2015
Engineers : Gerald de Haro and Nicolas Baillard
Produced by Manfred Eicher

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『ドミニク・ピファレリ・カルテット/トラセ・プロヴィズワール』

序奏といえる部分に、楽器の単発的な音に演奏から発生する歪みも飾りであったり、不思議な始まりだ。しかし、その音場の処理が憎いが、音像も明確にしていない。時間の経過があって本音の骨太な音が展開する。リバーブ処理を上手く使って空間に泳がせる表現に、現実の演奏の輪郭がドサッと展開。カルテットの骨太な輪郭が迫る。そこにはすべての楽器が前面に展開。左右の空間に演奏技法の繊細が広がる。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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