河村写真事務所 #3 ダスコ・ゴイコヴィッチ〜ミュンヘン・セレナーデ
Dusko Goykovich~Munich Serenade
photos by Koichi Kawamura 河村宏一

Duško Gojković ダスコ・ゴイコヴィッチ
1931年10月14日生まれのセルビアのジャズ・トランペッター、フリュ^ゲルホーン奏者、コンポーザー、アレンジャー。
旧ユーゴスラヴィア(現ボスニア・ヘルツィエゴヴィナ)のヤイツェ生まれ。
1948-1953 ベオグラード・ミュージック・アカデミーに学ぶ。ディキシーランド・バンドでの経験を経て、18歳の時にラジオ・ベオグラードのビッグバンドに入団。西ドイツでフランクフルト・オールスターズのメンバーとして初レコデーディングを体験、以後4年間をクルト・エーデルハーゲン・オーケストラのメンバーとして活動。1958年にはニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演、注目を集めた。1966年、バルカンの音楽にインスパイアを得たオリジナルを中心に初のリーダー・アルバム『スインギング・マケドニア』(Philips)をリリース。1968~1973年はケニー・クラーク=フランシー・ボラーン・ビッグバンドで活躍。1993年の『ソウル・コネクション』以降、ドイツのEnjaに多くのアルバムを残している。2004年にはセルビアの200周年記念コンサートに出演、2006年には自身の75歳を祝うコンサートをセルビアの首都ベオグラードで開催している。さらに、2013年には、ブランデンブルグ・オーケストラと「ゴイコヴィッチ with ストリングス」を演奏するなど息の長い活動を続けている。
バルカン風味の哀調を帯びた音色に日本でのファンも多く、何度か来日を果たしており、1996年の来日時には『Munich Serenade ミュンヘン・セレナーデ』を、 1999年来日時には『European Dream ヨーロピアン・ドリーム』をそれぞれキングPaddle Wheel に録音している。
掲載の写真は、キングレコードでの『ミュンヘン・セレナード』録音時のスナップである。(編集部)