#30 アート・アンサンブル・オブ・シカゴ
text & photo by Mitsuhiro Sugawara 菅原光博
アート・アンサンブル・オブ・シカゴが尖兵を務めたシカゴの音楽組織AACMが60周年を迎えたという。
初来日はあいミュージックを主宰する鯉沼利成さんによる1974年だったが、10年後の1984年4月、もんプロダクションの西蔭嘉樹さんによる2度目の来日公演で撮影の機会を得ることができた。
場所は五反田の簡易保険ホール(その後、ゆうぽうとホールを改名、現在は複合施設に変身)。楽屋で化粧中の撮影も許され、カラー写真が専門誌スイングジャーナルに掲載された。
掲載した写真2点は、FM東京(現・FM Tokyo)の「ゴールデン・ライヴ・ステージ」(Bridgestone, Kirin提供)用に録音された音源をDIW/Disk Unionがアルバム化(LP、のちにCD化)した際、カバーとライナーに使用されたもの(他のカットは整理中のため掲載に間に合わず)。
四つ切りサイズのモノクロ・プリントに5人のメンバー全員がシルバーのサインペンで署名してくれた。「ドン・モイエ」と「ジョセフ」はカタカナ書き。レスター・ボウイー(tp) は1999年11月、マラカイ・フェイヴァース (b) は2004年1月、ジョセフ・ジャーマン (sax) は2019年1月,それぞれ鬼籍に入った。ロスコー・ミッチェル (sax, 1940~)とドン・モイエ (ds、1946年~)現役で活動中である。(文責:稲岡邦彌)