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特集『私のジャズ事始』

シカゴ「長い夜」 金野Onnyk吉晃

中学に入り、英語を学んだ。
短波、中波、FMの入る親父のラジオを貰った。
洋楽、ポップスに関心を持ち、英語の歌の内容を知りたい気持ちが強くなった。
ラジオで気に入り、小遣いを溜めて買ったシングル盤は、シカゴ「長い夜」だった。ジャズロック、ブラスロックと言われていた。ジャズもブラスも分からなかった。
LPを聞いて、管楽器の長いソロに魅せられ、記憶した。さらにジャズ色の強いバンドに惹かれた。BS &T、ソフトマシーンという対照的バンド、そしてさらなる刺激を求めてマハヴィシュヌオーケストラ、ウェザーリポートなどに興味は移行。
気がつくと、英詞の意味などどうでもよく、なぜか同じ会社のレコードばかり聞いていた。思えば、マイルスもモンクも、その会社。私にはブルーノートもインパルスも縁がなかった。
そして、ソウルもブルースも知らぬまま、ECMに出会う。同時に、ようやく大資本のレーベルから脱出した。
セシル・テイラーとアンソニー・ブラクストンが、扉を開ければ隣の部屋に居た。
おわり。

金野 "onnyk" 吉晃

Yoshiaki "onnyk" Kinno 1957年、盛岡生まれ、現在も同地に居住。即興演奏家、自主レーベルAllelopathy 主宰。盛岡でのライブ録音をCD化して発表。 1976年頃から、演奏を開始。「第五列」の名称で国内外に散在するアマチュア演奏家たちと郵便を通じてネットワークを形成する。 1982年、エヴァン・パーカーとの共演を皮切りに国内外の多数の演奏家と、盛岡でライブ企画を続ける。Allelopathyの他、Bishop records(東京)、Public Eyesore (USA) 等、英国、欧州の自主レーベルからもアルバム(vinyl, CD, CDR, cassetteで)をリリース。 共演者に、エヴァン・パーカー、バリー・ガイ、竹田賢一、ジョン・ゾーン、フレッド・フリス、豊住芳三郎他。

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