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R.I.P. 林 聡No. 320

林さん直感わくわくドキドキ課題@ノマル道場 池上恵一

『生命掌(せいめいしょう)』。林さんがつけてくれたタイトル。
ぼくの指圧ドローイング(手のシリーズ)を版画集にして出版してくれた。
『生命掌』はタイトルだけでなく、指圧で制作するスタイルのぼくにとって、ピッタリの称号を与えてくれた様に思う。
うれしすぎる。

来年ノマルで個展という特別ステージをいただき、それまで一緒にトレーニングだといって、林さんの直感で選ばれたイメージがプリントされた木炭紙を用意してくれた。
ガネーシャ、シーサー、日本刀、如来、金剛鈴…
おもいもよらないものばかり…
どれも何もしないままでいい感じの仕上がりなのに、
この上から木炭で描くって難題だな~と一瞬怯んだ。けど、
それぞれ手渡された順に、寝ずに取り組んだ。
何枚も何枚も、同じイメージも次から次へと来る。
「やらなければ!」ではない。
不思議と
わくわくドキドキの
「楽しい!」しかない。
こんな感覚、子どものころ以来かもしれない。
出来上がっては直ぐみてもらってアドバイスをいただく。
林さんに稽古をつけてもらっているみたい。
まるでノマルは道場だ。

林さんの体調がよくないときに
全身をマッサージしていたある日。作品のことや展示のアイデアの話になると、それまで弱っていた体がみるみる元気な圧になっていく。
びっくりした。
林さんは、作家のこと表現のことになると宇宙からのシグナルを体で感じてるんや。
そしてノマルはそのシグナル受信機となっているんや。
すごい。

ぼくはこの時代に生まれ、ノマルとご縁をいただけて幸せだ。

感謝しています。

林さん、ありがとう。

*写真キャプション
2024年、額装した版画作品「生命掌」をノマルの林席でお披露目。喜び合う林と池上。


池上恵一 美術家

病弱だった幼少期、両親の食養法に救われる。以来、人間にとって健康とは何かを探求しさまざまな手技療法や武術を習得。日常生活の中で身体にうまれる「凝り」に魅了され、人の手や肩や背中を揉んだ手の記憶をもとに、指圧ドローイング・彫塑によって展開された作品を国内外で発表する。

2025.5.17(sat) – 6.14(sat)ノマルにて『Prayer』個展開催予定。

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