#09『コリン・ヴァロン・トリオ/ サマレス』 寺島靖国
ECM/Universal UCCE-1213 ¥3,080(税込)
コリン・ヴァロン (p, electronics)
パトリス・モレ (double-b)
ジュリアン・サトリウス (ds)
1. ラシーン Racine
2. マーズ Mars
3. ルー Lou
4. ロンス Ronce
5. エタンセル Étincelle
6. ティモ Timo
7. サマレス Samares
8. スーシ Souche
9. ブリン Brin
Music all composed by Colin Vallon
Recorded by Stefano Amerio at Auditorio Stelio Molo, Lugano, June/July 2023
Produced by Manfred Eicher
コリン・ヴァロンのピアノには色が付いています。このスイス生まれの、彼のピアノを聴いたどなたもそれを感じるでしょう。私は、ブルーでした。処女作の『Les Ombres(レ・ゾンブル)』(Unit Record)から始まって最近作まで聴き続けるうち、単純なブルーから複雑な藍色に変化していったのです。そして病みつきになりました。彼のピアノの “音色” に。
寺島靖国 (てらしま・やすくに)
1938年2月11日、東京都中野区生まれ。文筆家。オーディオ・マニア。
早稲田大学文学部独文科卒。サラリーマンを経て70年吉祥寺にジャズ喫茶「meg」開店。後にカフェバー数店を開き、「ファンキー」の慶応OB故野口伊織と吉祥寺ジャズ界の覇を競う。87年処女作「辛口ジャズノート」を発表以来、ジャズ、オーディオに関する著作、連載、DJ、セミナーなどを精力的にこなす。2020年度「日本ジャズ協会長賞」受賞。最新作は「JAZZ健康法入門」(音楽之友社)。