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スイスINTAKTレーベルから春を告げる新譜4タイトルが登場

4タイトルのうち2タイトルは地元スイスから、80歳を祝うイレーネ・シュヴァイツァーと若手トリオ「Punkt.Vrt.Plastik」、NYからの2タイトルはベテラン勢、マイケル・フォーマックとトム・レイニー。

セッション・ミュージシャンの他、ティム・バーンなどNYダウンタウン系のミュージシャンとのコラボレーションが多く、ECMからも3枚のリーダー・アルバムをリリースしているベテラン・ベーシスト マイケル・フォーマネク (1958~) 24年ぶりとなる2作目の完全ソロ・アルバム。2017年9月、米ボルチモアでのスタジオ録音。セッションに同伴、スケッチを描き続けたウォーレン・リンのイラストが5点同梱されている。

https://michaelformanekintakt.bandcamp.com/album/imperfect-measures-2

カヤ・ドレクスラー(p)、ペッター・エルド(b)、クリスティアン・リリンガー(ds)のトリオからなる「Punkt.Vrt.Plastik」のデビュー2作目。カヤが2台のアップライト・ピアノを弾き、エレアコのポスト・プロダクションを施すなどスタンダードなピアノ・トリオでは味わえないユニークなサウンドスケープを展開している。
https://punktvrtplastikintakt.bandcamp.com/album/somit

ニューヨークのベテラン・ドラマー トム・レイニー (1957~) 率いる「Obligato(オブリガート)」による3作目のアルバム『Untucked in Hannover』。メンバーはレギュラーのラルフ・アレッシ(tp)、イングリッド・ラウブロック(sax)、ジェイコブ・サックス(p、レギュラーのクリス・デイヴィスに代わって)、ドリュー・グレス(b)にリーダーでドラムスのトム・レイニー。タイトルの “Untucked”(羽根を伸ばす)が示すように<星影のステラ>、<ホワッツ・ニュー>、<ノー・グレイター・ラヴ>、<アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー>などのスタンダード集。2018年10月、ドイツ・ジャズ・クラブ「ハノーヴァー」でライヴ収録されたもの。

ヨーロッパ・フリージャズの先駆者イレーネ・シュヴァイツァー生誕80周年記念アルバムは、シカゴ出身のドラマー ハミッド・ドレイク (1955~) とのデュオ。2019年、オーストリア・ニッケルスドルフ・フェス40周年記念での演奏から。イレーネはドラマーとのデュオ演奏を好み、INTAKTにはハン・ベニンク、ピエール・ファーヴル、ルイ・モホロ、ギュンター・ベイビー・ソマー、アンドリュー・シリル、ジョーイ・バロンとの作品があるが、とくにハミッドとはシカゴでの共演を含む多数の共演歴を持つ。

『Michael Formanek / Imperfect Measures』(INTAKT CD359/2021)
『Punkt.Vrt.Plastik:Kaja Draksler – Petter Eldh – Christian Lillinger / Somit』(INTAKT CD353/2021)
『Tom Raney Obligato / Untucked in Hannover』(INTAKT CD360/2021)
『Irene Schweizer-Hammid Drake / Celebration』(INTKT CD363/2021)

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